金利上昇局面で、設計事務所・法人が家具選びで意識したいこと

2025 / 12 / 20

日銀の利上げ決定以降、設計事務所様や法人のお客様から 「施主の意思決定が以前より慎重になっている」 「予算に対する見方がシビアになった」 といった声を耳にする機会が増えています。

金利上昇は、住宅・店舗・オフィスなど長期借入を伴うプロジェクトほど影響を受けやすい一方で、 家具や造作の考え方次第では、空間全体の満足度を高める要素にもなります。

意思決定が遅くなる時代に求められること

金利が上がると、施主やクライアントは 「本当に今決めていいのか」 「後から後悔しないか」 という不安を強く持つようになります。

この状況で重要になるのは、価格の安さではなく、 「なぜこの選択なのかを明確に説明できること」です。

特に一枚板や無垢家具は、空間の印象を大きく左右する要素であり、 設計者の説明力が意思決定のスピードに直結します。

一枚板・無垢家具はコスト調整対象になりにくい

利上げ局面では、設備や仕様のグレード調整が行われることが多くなります。

その中でも一枚板や無垢家具は、

  • 代替が効きにくい
  • 同じものが二度と手に入らない
  • 空間の象徴的な存在になりやすい

という理由から、最後まで残りやすい要素でもあります。

「ここだけは削らなかった」という判断が、 完成後の満足度を大きく左右するケースは少なくありません。

家具は投資回収スパンが短い要素

建築や内装は、ローンや減価償却など長期的な視点で考えられます。

一方で家具は、

  • 支払い・償却が比較的短期間
  • 使用年数は非常に長い

という特徴があります。

特に店舗・オフィス・宿泊施設では、 写真に残り、ブランドイメージをつくり、 来客の記憶に残る存在として、空間価値を長期間支え続けます。

「今決める理由」を整理できるかどうか

利上げ局面では、「急がせないこと」と同時に、 今決める合理的な理由を示すことが重要になります。

  • この板は一点物で再入荷がない
  • 今決めないと納期が工期に影響する
  • 期間限定で条件が良いタイミング

これらを整理して伝えることで、 施主・法人側も安心して判断がしやすくなります。

設計者・法人と並走する家具づくり

設計事務所様・法人様との協業を前提に、 以下のような体制で家具づくりを行っています。

  • 図面・パース段階でのご相談
  • サイズ・樹種・用途に合わせた一枚板提案
  • 納期・施工スケジュールを考慮した製作
  • 現場条件を考慮した納品・搬入対応

設計意図を理解したうえでの提案を重視し、 空間づくりの一部として家具を考えています。

まとめ|慎重な時代だからこそ説得力のある提案を

金利上昇は確かに判断を難しくします。 しかし同時に、

  • 本質的な価値
  • 長く残るもの
  • 空間の核となる要素

が、より求められる時代でもあります。

設計者・法人の皆様の提案が、 施主にとって「納得できる決断」になるよう、 私たちも素材と向き合い続けていきます。

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