2025 / 8 / 4
天然素材ならではの温かみと力強さを感じさせてくれる「無垢材家具」。その中でも、しっとりとしたぬくもりと堂々とした存在感を兼ね備えた素材が「栗(くり)」です。古くから日本の暮らしに寄り添ってきた栗材は、インテリアとしても高い人気を誇り、今あらためてその魅力に注目が集まっています。
この記事では、栗材の特徴や魅力、一枚板家具としての活用例、さらに長く美しく使うためのお手入れ方法までを詳しくご紹介いたします。
栗は日本を代表する広葉樹のひとつで、本州から九州まで幅広く自生しています。その木材としての歴史は古く、縄文時代の遺跡からも栗の柱が見つかっており、弥生時代以降も住宅や建築に多用されてきました。
特徴 | 内容 |
樹種分類 | ブナ科クリ属の落葉広葉樹 |
主な用途 | 建築材、家具材、土木用杭など |
耐久性 | 非常に高く、腐朽や湿気に強い |
加工性 | やや硬めだが、乾燥後の安定性が高い |
古くから「土台の栗」と言われるほど、構造材として信頼されてきた栗材は、現代の住空間においてもその優れた性能を活かした家具材として評価されています。
栗材の一番の魅力は、その表情豊かな木目と、どっしりとした重厚感にあります。まっすぐで力強い木目が特徴的で、家具として仕上げたときに「素材の存在感」をしっかりと感じさせてくれます。
また、堅さと粘りのバランスが取れているため、テーブルやベンチなど、日々使用される家具にも適しています。耐久性が高く、しっかりとメンテナンスすれば世代を超えて使い続けることができる木材です。
栗材は耐水性・耐久性に優れているだけでなく、「虫に強い」という特徴もあります。これは、栗材に含まれるタンニンという成分によるもので、以下のような効果が期待できます。
このような特性から、かつては線路の枕木や土台、橋梁など過酷な環境でも多用されてきました。現代でも、屋外家具や水まわり近くのインテリア材として重宝されています。
栗の一枚板を使用した代表的な家具例をご紹介します。
落ち着いた色味と重厚感が魅力のダイニングテーブル。節や木目の表情をそのまま楽しむことができ、家族の集う場所にぬくもりと安心感をもたらします。脚部には鉄脚や丸脚を組み合わせてもバランスよくまとまります。
程よい硬さと安定感のある栗材は、長時間使用するデスクにも最適。木の手触りが心地よく、作業に集中しやすい環境を整えてくれます。
ベンチやローテーブルとしても人気の栗材。自然の節や耳付きの形状を活かすことで、個性的で存在感のあるインテリアに仕上がります。
栗材の家具を長く使うためには、日々のメンテナンスと自然素材ならではの経年変化を楽しむ心構えが大切です。
栗材は使い込むほどに色味が深まり、より味わいのある表情へと変化していきます。とくにオイル仕上げの製品は、定期的に専用オイルで保湿することで、艶やかな質感を長く保つことができます。
重厚でありながら、どこかやさしさを感じさせてくれる栗材の一枚板。古来から日本の暮らしを支えてきたその特性は、現代の住まいにも見事に調和し、長く使うほどに愛着が湧いていきます。
耐久性・防虫性・美しい木目と三拍子そろった栗材は、一枚板家具の素材としても非常に優れた選択肢です。
「祭り屋」では、栗をはじめとした国産無垢材を使った一枚板家具を多数取り扱っております。ショールームで実際の木目や色合いをご覧いただけますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
一枚板のダイニングテーブル・無垢材家具の販売 祭り屋木材のサイトはこちら
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