無垢材の魅力を存分に感じられる一枚板家具。その中でも「タモ材」は、ナチュラルな木目と高い実用性で人気の高い素材です。軽やかで清潔感のある表情ながら、しっかりとした強度を備えており、日常使いの家具にぴったり。この記事では、タモ材の特徴や魅力、インテリアとの相性、さらに一枚板としてのおすすめ活用法まで、詳しく解説いたします。
タモ材の特徴と魅力
タモは、北海道から本州北部に広く自生する落葉広葉樹で、学名ではアッシュ(Ash)とも呼ばれ、欧米でも人気のある木材です。以下にタモ材の主な特徴をまとめました。
特徴 | 内容 |
色味 | 明るいベージュ〜黄白色。空間を明るく見せる色合い。 |
木目 | 緻密で美しい直線的な柾目が特徴。自然で上品な印象。 |
加工性 | 加工しやすく、反りや狂いが出にくい安定性。 |
硬さ・強度 | 適度な硬さと強度を持ち、実用家具にも適している。 |
タモ材はその使いやすさから、古くは野球のバット、現代では建築材や家具材として幅広く利用されています。強さと美しさを兼ね備えた、非常にバランスの取れた木材といえるでしょう。
木目が映える理由とインテリア相性
タモ材の美しさは、何といってもそのまっすぐに伸びた木目にあります。柾目(まさめ)と呼ばれるこの木目は、規則的で端正な印象を与え、インテリアの中でもすっきりとした存在感を放ちます。
タモ材がインテリアに選ばれる理由:
- 北欧・ナチュラルテイストに最適:白壁や明るいフローリングと自然になじみます。
- モダンな空間にもマッチ:シンプルな脚部(アイアンなど)と組み合わせると、スタイリッシュに。
- 空間に清潔感と整った印象を与える:淡い色調と直線的な木目が、整然とした雰囲気を演出。
また、光の反射率が高いため、自然光が入る部屋ではタモ材の一枚板がやさしく光を受け、空間を一層明るく感じさせてくれます。
強さとしなやかさを兼ね備えた万能材
タモ材は見た目のやさしさとは裏腹に、耐久性としなやかさを持ち合わせた万能素材です。日常使いの家具に求められる「強さ」と「安定性」をしっかり備えているため、ダイニングテーブルやデスク、カウンターなど、さまざまな場面で長く活躍します。
以下は、タモ材の「万能性」が活きる主な用途です。
- ダイニングテーブル:硬さがあり傷つきにくいため、毎日使う食卓に最適。
- カウンターやデスク:反りが出にくく、作業用としても安定性抜群。
- テレビボードやシェルフ:軽やかな木目がインテリア全体を引き立てる。
また、経年変化もおだやかで、長年使っても色味が大きく変わることが少なく、美しさを長く保つことができます。天然木ならではの温もりと、耐久性のバランスを求める方にぴったりです。
タモ材の一枚板を使った人気家具
祭りやでは、タモ材の一枚板を使った家具も多数取り扱っており、以下のような用途で特に人気があります。
・ダイニングテーブル
もっとも人気の高い用途のひとつです。すっきりとした木目と淡い色合いが、食卓に温かみと清潔感を与えてくれます。和洋どちらの食器にもなじみやすく、食事のシーンを引き立てます。
・ワークデスク・カウンター
タモのまっすぐな木目は、視線をすっきりと導き、集中しやすい空間をつくります。在宅ワークや読書スペースに取り入れると、心地よいリズム感を感じるデスク周りに仕上がります。
・ベンチやサイドテーブル
厚みのある一枚板を活かしてベンチにすることで、タモ材の強度と座り心地を両立させた家具に。また、サイドテーブルとしてもシンプルながら存在感を発揮します。
まとめ|タモ材の一枚板で叶える、洗練された暮らし
タモ材の一枚板は、自然の温もりを感じながら、スタイリッシュで洗練されたインテリアを実現できる魅力的な素材です。木目の美しさ、明るい色合い、そして高い実用性。そのどれもが、タモを選ぶ理由になります。
ナチュラルでモダンな暮らしを求める方や、長く使える家具を探している方にとって、タモ材は非常に理想的な選択肢です。
「祭り屋」では、タモ材の一枚板も豊富に取り揃えており、お客様の暮らしや空間にぴったりの一枚を見つけていただけます。実際に木目や質感をご覧いただけるショールームもございますので、ぜひお気軽にご相談ください。
一枚板のダイニングテーブル・無垢材家具の販売 祭り屋木材のサイトはこちら
祭り屋 公式ネットショップ
https://www.maturiya.co.jp/
祭り屋 海老名店(直営ショップ・ショールーム)
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https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/c/store#higashi
タモ材は、均一で美しい木目と優れた耐久性で知られる木材です。家具や建造物のほか、野球のバッドや楽器など幅広い用途で使われ、日本でも古くから愛用されてきました。ナラ材やオーク材と見た目がよく似ているため、違いがわからないことも多いのではないでしょうか。今回は、さまざまな用途で使われるタモ材の特徴や使い方、選び方などを解説します。
タモ材とは
まずは、タモ材がどのような木材なのか、産地や種類、加工方法を詳しくご紹介します。
産地・種類
タモは、モクセイ科トネリコ属に分類される広葉樹。アメリカのホワイトアッシュなども、タモと同じトネリコ属です。日本では北海道や本州北部に自生しており、ロシアや中国などの外国産も流通しています。ほかの樹種に比べると、産地による違いはそれほどありません。 語源には諸説ありますが、曲げても折れにくいことから、「たわむ木」が転じてタモになったという説も。タモ材にはアオダモやヤチダモが使われ、ヤチダモは谷地(ヤチ)などの湿地を好んで生えていることに由来しています。
ナラ材・オーク材との違い
タモ材とよく似ている木材として、ナラ材やオーク材があります。ナラやオークは、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹。この3つはいずれも白木の代表ともいえる天然木で、ナチュラル系のインテリアでもよく使われています。 ナラ材やオーク材には、木目に虎斑(とらふ)という虎の毛皮のような模様がありますが、タモ材にはありません。見た目で見分ける際は、虎斑の有無を確認するとよいでしょう。ナラ材やオーク材はタモ材よりも価格も高めです。
加工方法
年輪が明瞭で木目が真っ直ぐ入っているため、木の根元から先端まで均等な木目を得られるのが特徴。無垢の一枚板のほか、複数の板を結合させた集成材にも加工されます。強度が高く、一般的な木材と比較すると、手作業での加工は難しいのが特徴です。 その硬さゆえに、細かい加工や装飾を施すには向いていない樹種でもあります。家具などに使われる場合は、複雑な加工が必要ない、シンプルなデザインに用いられることが多い傾向です。
タモ材の特徴 | メリット・デメリット

均一で美しい木目。耐久性が高くなめらかな手触り
タモ材の魅力は、はっきりとした木目と明るめの色です。力強く美しい年輪模様を楽しめる一方、柔らかい印象を与える点が大きなメリット。淡い色合いが自然なグラデーションを作り出し、ナチュラルな雰囲気を醸し出します。タモ材は手触りがなめらかなところも魅力。触り心地のよさを活かし、楽器などにも使用されています。また、しなやかで強度があり、耐久性が高いという特徴も。ナラ材に比べると反りや割れが起こりにくく、衝撃にも強いため、長く使える木材です。
硬いため加工しづらく、コストがかかる面も
硬くて丈夫なタモ材は、加工の難易度が高いというデメリットもあります。タモは密度が高く重さもあるので、DIYなどで加工するのは難しいでしょう。ただし硬いからこそ、家具やフローリングなどで使用した際、耐久性を高められるというメリットにもつながります。タモ材は、見た目の美しさや耐久性の高さから人気がある木材です。とくに、北海道産の上質なタモ材は流通量が減りつつあるため、価格も高騰しています。産地や質にこだわる場合、ほかの木材に比べるとコストがかかる可能性もあります。
タモ材がもつインテリアとしての魅力
タモ材は淡く白っぽい色が特徴で、部屋を明るく見せるのが魅力。均一な木目を楽しめるよう、一枚板を使うダイニングテーブルやドアにしつらえると、大きな存在感を放ちます。
ナチュラルなスタイルと好相性
タモ材はややグレーがかった色をしており、「木そのもの」のような色が特徴。年を経るごとに黄色味をおびた褐色へと変化し、味わいを増していきます。とくに、ナチュラルな北欧テイストと相性がよく、くすみカラーの壁紙やファブリックとも好相性です。まっすぐ伸びた木目は、シンプルモダンな部屋ともよく合います。すっきりした印象を演出してくれるので、グレーやブラックを使ったスタイリッシュな部屋にもぴったり。クールというよりやさしい印象が強いので、和室に合わせるのもよいでしょう。
手触りのよさを楽しむ
触り心地のよさを活かすなら、日常的に触れることの多い家具やフローリングに使うのがおすすめです。塗装や仕上げによっても変わりますが、ずっと触っていたくなるような、なめらかな手触りが楽しめます。手触りのよいタモ材は、毎日のように触れるダイニングテーブルや、それと合わせる椅子にうってつけ。大きなアイテムに使うことで木の明るさも引き立ち、インテリアに広がりと軽やかさをもたらします。
タモ材の選び方

タモ材を使った家具などをオーダーする場合は、以下のようなポイントを押さえて選ぶことが大切です。
部屋の雰囲気に合う色味を選ぶ
タモ材は、木の中心部から外側に向かうにつれ濃くなっていくグラデーションが楽しめるのも特徴。明るい色合いが特徴ですが、白っぽいものから淡い褐色まで幅があります。部屋の雰囲気に合ったものを選ぶようにしてください。天然木を使った家具等は、使っていくうちに色合いが変化する点にも注目。タモ材は、時間が経つにつれて色がやや黄色っぽく変化する特性があります。長期間使うのであれば、経年変化も考慮に入れて選ぶことが大切です。
木目が均一でムラが目立たないものを
均一で美しい木目が魅力のタモ材は、ムラがあると全体の印象が変わることがあるため、加工後の全体像をイメージして選ぶのがポイント。とくに、ダイニングテーブルのような大きな家具やフローリングに使用する場合は、木目のムラが目立たないものを選ぶことが大切です。また、木目は年輪が作り出す模様なので、どこを切り出すかによって模様はさまざま。代表的な木目には、「柾目(まさめ)」「板目(いため)」「杢目(もくめ)」があります。それぞれ印象が異なるため、インテリアに合わせて選び分けましょう。
- ・柾目:木の中心部をカットすることで得られる、平行に通った木目のこと。すっきりとした印象を与える。
- ・板目:木の外側をカットして作られる、山形の模様が特徴の木目。華やかな雰囲気を演出できる。
- ・杢目:複雑な木の模様で、縮み杢(ちぢみもく)や縞杢(しまもく)などがある。個性的で希少価値がある。
塗装・仕上げ
家具で使う場合の主な仕上げは、ウレタン塗装・オイル塗装・ワックス塗装などがあります。
- ・ウレタン塗装:家具の表面をポリウレタン樹脂でコーティングしたもの。汚れに強く、耐熱性・耐水性に優れている。
- ・オイル塗装:植物性のオイルを浸透させたもの。木の手触りを楽しめる一方、輪染みなどが残りやすい。
- ・ワックス塗装:固形や半固形のワックスでコーティングしたもの。しっとりしたオイル仕上げよりもサラッと仕上がる。
仕上げによって見た目の印象を左右するほか、メンテナンス方法なども異なります。ダイニングテーブルやローテーブルなどに使うなら、手入れが簡単なウレタン塗装を候補に入れましょう。日常的な手入れは拭き取るだけでよいので、きれいな状態を長くキープできます。
まとめ | タモ材の魅力を楽しもう
タモ材は、はっきりとした美しい木目と柔軟性の高さが特徴。耐久性もあり、手触りがよいという魅力があります。家具やフローリングなどで使うなら、その魅力を存分に活かしたいですよね。均一な木目が特徴とはいえ、木材には個性があります。気に入ったものを見つけたら、最適な加工を施して長く愛用しましょう。
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