天然木ならではの温かみと存在感を楽しめる「一枚板」は、インテリアに個性と上質さをもたらすアイテムです。そのなかでも、ナチュラルで明るい雰囲気が人気の木材が「栓(せん)」です。やさしい木目と色味を活かして、快適で心地よい空間を演出できます。
本記事では、栓材の基本情報から人気の理由、選び方やインテリアへの取り入れ方まで、栓の一枚板に注目して詳しくご紹介します。
栓材って何?|楢やタモとの違い
栓(せん)は、日本の広葉樹の一種で、本州から九州にかけて自生しています。見た目はタモや楢(ナラ)とよく似ており、これらと比較されることも多い木材です。
以下の表に、栓・タモ・楢の特徴をまとめました。
木材 | 主な色味 | 木目の特徴 | 質感・印象 |
栓(せん) | 白っぽく明るい | おおらかでやや粗め | 柔らかく軽やか |
タモ | やや黄みがかった明るめ | 緻密ではっきりした柾目 | スポーティ・モダン |
楢(ナラ) | ベージュ〜淡い茶 | 縞模様が力強い | 重厚でクラシック |
栓はタモよりも木目がやや粗く、ナラよりも軽やかな印象を与えます。ナチュラルテイストの空間を演出したい方にぴったりな素材です。
白っぽく柔らかい色合いが空間を広く見せる
栓材の大きな魅力は、なんといってもその明るくやさしい色合いです。無垢材のなかでも、特に白みが強く、光をやさしく反射するような質感が特徴です。
- 北欧風やナチュラルインテリアと相性抜群
- 圧迫感がなく、狭い部屋でも開放的に見せる効果
- 季節を問わず使いやすい、クセのないトーン
特に自然光がたっぷり入るリビングに栓の一枚板を設置すると、空間が明るく整った印象になります。家具としての主張が強すぎず、部屋全体の雰囲気を引き立てる存在として活躍します。
柔軟な用途と人気の理由
栓の一枚板は、さまざまな家具に加工できる柔軟性があります。そのため、近年人気が高まっており、多用途で選ばれることが増えています。
栓材が好まれる理由は以下の通りです。
- 加工しやすく、割れや反りが比較的少ない
- 軽やかな印象で、住宅・店舗どちらにも適応
- 経年変化が穏やかで、長く使っても飽きにくい
- おだやかな木目のため、他素材との組み合わせも自在
とくに「和モダン」「ナチュラル」「北欧テイスト」などの空間と相性がよく、ダイニングテーブル、カウンター、テレビボードなど幅広く活用されています。
栓の一枚板を選ぶときのポイント
はじめて栓の一枚板を選ぶ際には、以下の点に注意すると失敗がありません。
天板の色味と木目を確認する
栓は天然素材のため、個体ごとに木目の表情や色合いに違いがあります。購入前には、できるだけ実物を見て、自分の好みや部屋の雰囲気に合うものを選びましょう。
節や耳の有無
一枚板ならではの自然な節や「耳付き」のデザインも、個性として楽しめる要素です。家具としての完成イメージに応じて、個性的な板を選ぶのもおすすめです。
用途に合ったサイズ感
天板の幅や厚み、長さは、設置予定のスペースに応じて選びましょう。とくに厚みは、重厚感や安定性にも関わります。用途(ダイニングテーブル/デスク/カウンターなど)にあわせて選定することが大切です。
インテリアに映える栓材の使い方
栓材の一枚板は、部屋の主役になるような使い方から、空間にさりげなく馴染むアクセントとしての取り入れ方まで、自由度が高いのが魅力です。
以下は、インテリアに取り入れる際のおすすめポイントです。
- 主役級テーブルとして使う
ダイニングテーブルとして使えば、家族の集う場所を自然の温もりで包みます。アイアン脚と組み合わせることで、軽やかさの中にしっかりとした存在感を演出できます。 - カウンターやデスクに
明るい色調とやさしい木目は、作業スペースを心地よく整える効果があります。書斎やキッチンカウンターとしての使用にもぴったりです。 - 間接照明と組み合わせる
白っぽい木肌は、照明の色味や陰影をやわらかく反射します。夜の空間づくりにも最適で、間接照明と組み合わせることで、より落ち着いた雰囲気に仕上がります。
まとめ|自然と調和する「栓」の一枚板で、心地よい暮らしを
栓(せん)の一枚板は、ナチュラルな雰囲気と使いやすさを兼ね備えた、非常にバランスの良い木材です。明るくやさしい色味は空間を広く見せ、あたたかな雰囲気をつくります。
家具の素材にこだわりたい方や、空間にやさしさと自然美を取り入れたい方にとって、栓材は理想的な選択肢といえるでしょう。
「祭りや」では、栓の一枚板も多数取り扱っており、実物を見ながら選べる展示や、オンラインでのご相談にも対応しております。世界に一つだけの木の個性を、ぜひあなたの暮らしに取り入れてみませんか?
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テーブルは、家族が集まるリビングやダイニングの中心となる家具です。とくに天板の選び方は、テーブル全体の印象や使い心地を大きく左右します。
この記事では、テーブル天板を選ぶ際に押さえておきたい「素材」「仕上げ」「デザイン」のポイントを、わかりやすく解説いたします。
天板の種類(無垢・集成材・突板など)
テーブルの天板にはさまざまな種類がありますが、それぞれに特徴や魅力があります。以下の表に主な種類をまとめました。
天板の種類 | 特徴 | 向いている使い方 |
---|---|---|
無垢材 | 天然木そのままの質感や木目を楽しめる。耐久性が高く、経年変化も魅力。 | 長く使いたい・本物志向の方におすすめ |
集成材 | 複数の木材を接着してつくられ、反りにくくコストも比較的抑えられる。 | 機能性重視・価格とのバランスを求める方に |
突板(つきいた) | 薄い天然木を合板などに貼り付けたもの。見た目は無垢材に近いが軽量。 | デザイン重視・軽量な家具を求める方に |
無垢材はとくに人気が高く、一枚板のような存在感と、時間の経過とともに深まる風合いが魅力です。一方で、突板や集成材も、現代のライフスタイルに合わせた選択肢として根強い人気があります。
仕上げ加工の違い
天板の手触りや光沢感、さらにはメンテナンス性にまで影響を与えるのが「仕上げ加工」です。どんな塗装・加工が施されているかで、使い勝手が大きく変わります。
代表的な仕上げ方法を以下にご紹介します。
- オイル仕上げ
木の質感を最も自然に残す仕上げ。定期的なメンテナンスが必要ですが、しっとりとした風合いが特徴です。 - ウレタン塗装
表面に透明な樹脂膜を形成し、水や汚れに強く、扱いやすさ重視の方に向いています。 - セラウッド塗装
ウレタンの耐久性に加え、熱や薬品にも強い高性能な塗装。商業施設や子育て世代にもおすすめです。
用途やライフスタイルに合わせて、仕上げを選ぶことが重要です。たとえば「子どもがいる家庭で汚れが気になる」「自然な手触りを大切にしたい」など、日々の暮らしの中での使い方を想定して選びましょう。
部屋の雰囲気に合わせるデザインのポイント

天板の素材や仕上げに加えて、デザインも忘れてはならない要素です。特に、部屋全体の雰囲気との調和は、居心地の良さを左右します。以下の観点から、テーブル天板のデザインを考えてみましょう。
1. 色味と木目の個性
ナチュラル系、ダーク系、赤みのある色調など、木材によって印象はさまざまです。空間を広く見せたいなら明るい色味のカバやタモ、落ち着いた雰囲気を求めるならウォールナットやブラックチェリーがおすすめです。
2. エッジ(縁)の加工
エッジの形状ひとつで、テーブルの雰囲気は大きく変わります。
- 耳付き(自然形状):木の個性をそのまま活かすワイルドな印象
- スクエア(直線的):モダンでスタイリッシュ
- テーパー加工(斜めカット):軽やかでやさしい印象に
3. 脚のデザインとの相性
天板と脚部のバランスも見逃せません。シンプルな天板にアイアンの脚を組み合わせれば、インダストリアルな印象に。丸脚や木製の脚なら、温かみのあるナチュラルテイストになります。
テーブル天板選びで後悔しないために
理想の天板を選ぶためには、単に見た目だけでなく、使い方や部屋の雰囲気、そして将来のライフスタイルの変化まで見越して選ぶことが大切です。
天板選びのチェックポイント:
- 設置する場所の広さと採光(明るさ・天板色の相性)
- メンテナンスにかけられる手間
- 合わせたいチェアやインテリアのテイスト
- 将来的な用途変更(ダイニング→作業机など)も見据える
実際に店舗やショールームで手触りや木目を確かめることもおすすめです。「祭りや」では、一枚板の実物を見て選べる展示スペースもあり、オンラインでは伝わりにくい木の魅力を体感いただけます。
まとめ
テーブルの天板選びは、暮らしの質を左右する重要な決断です。「無垢材の力強さ」「仕上げの美しさ」「デザインの調和」――これらを意識して選ぶことで、毎日の生活がより豊かになります。
一生モノのテーブルを探すなら、まずは理想の天板選びからはじめてみませんか?「祭りや」では、木の個性を活かした多彩な一枚板をご用意しております。お気軽にご相談ください。
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無垢材家具の魅力は、素材が持つ自然な風合いや手触り、そして使うほどに味わいを増していく経年変化にあります。その中でも「樺(カバ)」の一枚板は、優しさと力強さをあわせ持つ稀有な存在です。今回は、そんなカバ材の特徴や魅力、インテリアへの取り入れ方についてご紹介します。
カバとはどんな木?|北海道や東北の森から
「カバ」とは、北海道から東北地方にかけて多く自生している落葉広葉樹で、代表的な樹種としては「ウダイカンバ」や「ダケカンバ」があります。寒冷地に生息していることから、ゆっくりと年輪を重ね、木目が密で美しいのが特徴です。
日本では、古くから家具材や建築材、さらには木工細工の素材として親しまれてきました。そのしなやかな質感と加工のしやすさから、職人にも愛されている木材です。
ナチュラルで温かみのある色調
カバ材の魅力のひとつは、その見た目の柔らかさと上品な光沢にあります。色味は淡い乳白色から淡桃色、時にやや赤みを帯びたクリーム色まで、やさしく穏やかなトーンが空間全体を包み込みます。
また、木目はきめ細かく、真っ直ぐで落ち着いた印象を与えます。派手さはないものの、長く使うほどに自然な艶が増し、経年変化を楽しめるのも無垢材ならではの魅力です。
カバ材の色調の特徴(参考表)
特徴 | 内容 |
---|---|
色味 | 乳白色〜淡桃色(赤みのある個体も) |
木目 | 細かく、比較的まっすぐで落ち着いた表情 |
経年変化 | 徐々に深みを帯び、艶が増す |
意外と丈夫! カバ材の耐久性
見た目の優しさとは裏腹に、カバ材はとても堅く、耐久性に優れています。特にウダイカンバは重硬で、傷や凹みにも比較的強い素材です。
この堅牢さは、家具としての長寿命を意味するだけでなく、日常使いにも安心感を与えてくれます。無垢のダイニングテーブルやカウンターなど、日々手が触れる場所にこそ、こうした強さを持つ素材は最適です。
カバ材の耐久性に優れている理由
- 年輪が詰まっていて密度が高い
- 水分に強く、反りや狂いが起きにくい
- 傷が付きにくく、表面の劣化が目立ちにくい
暮らしに馴染むカバ材の選び方

カバの一枚板を選ぶ際には、設置場所や用途に応じて色合いやサイズ、仕上げ方法を検討することが大切です。以下のポイントを意識して選ぶことで、長く愛用できる一枚に出会うことができます。
選ぶときのポイント
- 用途に合わせた厚みやサイズを確認する
カウンター向けなら厚みがあり広幅の板、サイドテーブルなら小ぶりなものなど、目的に応じたサイズ選びが重要です。 - 木目や色合いの好みを反映する
やや赤みを帯びたカバや、乳白色に近い明るいものなど、印象が異なります。照明との相性も確認するとよいでしょう。 - オイル仕上げ or ウレタン仕上げを選択
オイル仕上げは手触りと風合いを楽しめる反面、定期的なメンテナンスが必要です。一方、ウレタン仕上げは汚れに強く扱いやすいです。
よくある用途別のおすすめ一枚板
用途 | おすすめポイント |
---|---|
ダイニングテーブル | 明るくやわらかな印象で食卓が華やぐ |
カウンター | 強度があり、手触りのよい空間を演出 |
デスク・作業台 | 硬さと滑らかさのバランスが集中力を高める |
まとめ|やさしく強い、カバの一枚板を暮らしに
カバ材は、その優しい表情と内に秘めた強さが魅力の無垢材です。ナチュラルでありながらもしっかりと存在感があり、インテリアに取り入れることで、空間がぐっと洗練された印象になります。
もし一枚板を検討しているのであれば、ぜひカバという選択肢を取り入れてみてください。素材の美しさと強さが、日々の暮らしを支え、豊かにしてくれることでしょう。
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水目桜とは?|桜との違いと名前の由来
水目桜(ミズメザクラ)は、名前に「桜」とついていますが、実はサクラ属ではなく、カバノキ科の落葉広葉樹です。北海道から九州まで広く分布し、特に冷涼な地域の山林に多く見られる木で、古くから家具材や器具材として活用されてきました。
名前の由来には諸説ありますが、「水目」とは水が湧き出るような幹肌を指すとも言われており、幹に触れると少し湿ったような感触があることから名づけられたとも。実際、伐採直後のミズメザクラからは、樹液のような水分がじんわりとにじむこともあります。
また、樹皮に傷をつけるとほんのりと香りが立ち上がるのも特徴で、古くは香料や薬用としても使われていたそうです。このように、名前や特徴には日本の暮らしと密接に関わってきた背景がうかがえます。
細やかな木目と優しい色合い
ミズメザクラの大きな魅力は、何といってもその繊細で上品な木目です。年輪が細かく、やわらかな直線や波模様が美しく現れるため、見る人の心を穏やかにしてくれます。
色味は淡いクリーム色からややピンクがかった明るいブラウン。経年変化によって徐々に深みを増し、赤みがやや強くなっていくのも楽しみのひとつです。派手すぎず、けれども品のあるたたずまいは、空間をナチュラルに整えてくれます。
家具に仕立てたときの雰囲気も柔らかく、温かみがあり、和洋どちらのインテリアにも溶け込む万能さがあります。木の表情を静かに感じたい人にこそ、ぴったりの素材といえます。
特徴 | 内容 |
---|---|
木目 | 繊細で均一、まっすぐまたは緩やかな波模様 |
色味 | 明るめのナチュラルトーン、赤みを帯びることも |
経年変化 | 使い込むほどに深みが増し、上品さが際立つ |
加工性と香りのよさが人気の理由
ミズメザクラは、プロの家具職人からも高い評価を得ている木材です。その理由のひとつが、加工のしやすさ。木質はしっかりと硬さがありますが、刃物の通りがよく、仕上がりがとてもきれいになるため、細かな加工や仕上げに向いています。
また、意外と知られていないのが、香りのよさです。伐採直後のミズメザクラを削ると、ほんのり甘くスパイシーな香りが立ち上がります。この香りは「サロール」と呼ばれる成分によるもので、かつてはお灸の材料や薬草としても使われていたそうです。
家具になったあとでもわずかに残るこの香りは、木とともに暮らす心地よさを引き立ててくれます。見た目だけでなく、五感で楽しめるという点も、水目桜が愛される理由のひとつです。
ミズメザクラの一枚板の使い道

ミズメザクラの一枚板は、やわらかい印象と高い実用性をあわせ持ち、さまざまな用途で活躍します。特に以下のような家具やインテリアで取り入れられることが多いです。
ダイニングテーブルとして
ナチュラルな色味と滑らかな手触りが食卓にぴったり。明るいトーンが料理を引き立て、家族や友人との食事時間をあたたかく彩ります。木目が穏やかなので、椅子やテーブルウェアとも調和しやすいのもポイントです。
カウンター材に
キッチンカウンターやカフェ風の腰高カウンターにもおすすめです。明るさとやわらかさを持ちつつ、しっかりとした存在感があるので、空間のアクセントにもなります。直線的な木目は、空間に落ち着きをもたらしてくれます。
ワークデスクや棚板にも
硬すぎない木質と加工性のよさから、作業台やデスクにも適しています。長時間使っても疲れにくく、ほんのりとした香りが集中力を高めてくれる効果も期待できます。
一枚板ならではの自然なラインを活かして、世界にひとつだけの家具として楽しめるのも、ミズメザクラの魅力です。
水目桜(ミズメザクラ)は、まだそれほど多く知られていない木かもしれませんが、その美しさと実力は本物です。ナチュラルでやさしい色合い、細やかで繊細な木目、そしてさりげない香り。どれもが、暮らしに穏やかさとぬくもりを添えてくれます。
決して主張しすぎず、けれども確かな存在感を放つ一枚。そんな木と一緒に過ごす時間は、日々の暮らしに、静かで上質なリズムをもたらしてくれるはずです。
椨ってどんな木?|日本古来の生活との関わり
椨(タブ)は、クスノキ科に属する常緑広葉樹で、古くから日本の里山や神社の森などに自生してきた身近な樹木です。「タブノキ」とも呼ばれ、暖かい地域を中心に育ち、成長が早く、木そのものが大きく育つため、古くは建築や船材、薪、生活道具などに使われてきました。
奈良時代の記録にも登場するほど歴史のある木で、地域によっては神木として大切にされてきた背景もあります。特に海辺の町では、防風林としても重宝されてきました。
日本人の暮らしに寄り添ってきた椨は、今でも家具材や工芸品に用いられるなど、そのやさしい風合いと香りが見直されてきています。
タブ材の柔らかい表情と色味
椨の魅力のひとつは、その素朴で柔らかな印象です。木目は比較的おだやかで、控えめな縞模様がやさしく表れます。色味は淡いベージュからピンクがかったやさしいトーンで、空間にナチュラルな明るさを添えてくれます。
一枚板として見ると、派手さはありませんが、その分、飽きが来にくく、どんなインテリアにも自然と馴染んでくれます。木そのものに個性がありつつも主張しすぎず、空間全体のバランスをとってくれる存在です。
加工後にオイルで仕上げると、しっとりとした質感が増し、ほんのりとした艶が現れます。この控えめな美しさが、椨ならではの魅力といえるでしょう。
香りと耐湿性に優れた特徴
椨は、木としての性能も非常に優れています。
まず、香り。タブ材を削ると、ほのかに甘く、どこか清涼感のある香りが漂います。この香りには虫除け効果があるとされ、かつては線香や防虫剤の原料としても活用されていました。
また、耐湿性が高いのも特筆すべきポイントです。タブ材は水分を含みにくく、変形や割れが起こりにくいため、湿度の高い日本の気候とも相性が良好です。そのため、キッチンカウンターや洗面台など、水回りの家具にも適しています。
特性 | 内容 |
---|---|
香り | 甘く爽やかな木の香り、防虫効果あり |
耐湿性 | 湿度変化に強く、反りや割れが少ない |
加工性 | 柔らかめで加工しやすく、初心者にも扱いやすい |
実用性と癒しの両方を兼ね備えた椨は、素材として非常にバランスの良い木材といえます。
一枚板としての活用例(テーブル・カウンターなど)

椨の一枚板は、やさしい色合いとおだやかな木目のおかげで、さまざまな用途に使いやすい素材です。中でも人気なのが、ダイニングテーブルやカウンターとしての活用です。
ダイニングテーブルに
椨の一枚板を使ったダイニングテーブルは、食卓をあたたかく、ほっとする空間にしてくれます。派手さはありませんが、木のもつ素直な風合いが、料理や会話の邪魔をせず、家族の時間を優しく支えてくれます。
キッチンカウンターに
耐湿性が高いため、椨の一枚板はキッチンのカウンター材としてもぴったりです。調理台やバーカウンターとして取り入れると、木のぬくもりが家全体に広がります。水はねにも比較的強いため、扱いやすさも魅力です。
ワークデスクや棚板にも
椨は加工しやすく、軽やかさがあるため、棚板やデスクなどに使うのもおすすめです。表面のささくれが少なく、手触りがなめらかなので、作業台にも向いています。
ナチュラルな空間づくりを目指す方には、ぜひ取り入れていただきたい一枚です。
タブ材の選び方とメンテナンス
椨の一枚板を選ぶ際には、用途に合った厚みやサイズ、そして木目の表情を見ながら選ぶことが大切です。以下のような視点で見ると、自分に合った一枚を見つけやすくなります。
木目と色味のバランス
椨は控えめな木目が特徴ですが、個体によってはうっすらと波打つような模様や、ピンクがかった表情を見せることがあります。設置する場所の雰囲気や光の当たり方も考慮して、全体のバランスを見ることが大切です。
仕上げの種類
オイル仕上げにすることで、木本来の質感や香りを活かすことができます。ウレタン塗装仕上げにすると、水気に強くなるので、小さなお子さんがいるご家庭やキッチン周りにおすすめです。
メンテナンスのポイント
日常の手入れは乾いた布で軽く拭くだけでOKです。年に1〜2回、専用のオイルで保湿すると、ひび割れを防ぎ、長く美しさを保てます。傷がついてしまった場合は、サンドペーパーで軽く磨いてからオイルで仕上げ直すと、自然な風合いがよみがえります。
椨(タブ)の一枚板は、見た目のやさしさだけでなく、香りや湿気への強さ、手触りの心地よさなど、毎日の暮らしを支える力を持った木材です。日々を丁寧に過ごしたい人にとって、まさにぴったりの存在といえるでしょう。
ふと手を置いた瞬間、やわらかく伝わるぬくもり。どこか懐かしいような木の香り。そんな感覚に癒されながら過ごす時間は、きっと特別なものになるはずです。
榧とはどんな木?|特徴と歴史
榧(カヤ)は、日本に古くから自生するイチイ科の針葉樹で、特に本州南部や四国、九州でよく見られます。ゆっくりと成長するため、年輪が細かく詰まっており、美しい木目と高い耐久性を備えた木材として知られています。
かつては寺社建築にも用いられるほどの高級木材で、今でもその希少価値は変わっていません。成長速度が遅く、太くなるまでに何十年もかかるため、直径30cm以上の良材は非常に貴重です。
また、榧は油分を多く含み、しっとりとした手触りと自然な艶を持っています。色味は黄みを帯びた明るいトーンで、空間をやわらかく、あたたかい雰囲気にしてくれます。
高級将棋盤にも使われる理由

「榧=将棋盤」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実は、プロ棋士が公式戦で使用する高級将棋盤のほとんどが榧材です。
その理由は、以下のような特性にあります。
特性 | 内容 |
---|---|
音の響き | 指したときの「カチッ」という音が澄んで心地よい |
木目の美しさ | 年輪が均一で、目に優しい |
耐久性 | 反りや割れに強く、長く使える |
香り | 仄かに甘く上品な香りが心を落ち着かせる |
これらの要素が合わさることで、集中力を高め、心を整える効果があるとされ、まさに勝負の場にふさわしい素材なのです。
榧の木目と香りがもたらす癒し効果
榧の一枚板をインテリアに取り入れたとき、その魅力は見た目だけにとどまりません。木目の流れがやさしく、どこか柔らかい印象を与えてくれるため、視覚的にも癒されます。
さらに、榧には独特の甘く上品な香りがあります。この香りにはリラックス効果があり、森林浴のような心地よさを室内でも楽しめます。アロマのように強すぎる香りではなく、ふわっと漂う自然な香りが特徴です。
特にダイニングテーブルやローテーブルなど、毎日手に触れる家具として取り入れることで、ふとした瞬間にその香りや手触りに癒される時間が生まれます。
榧の一枚板を選ぶときのポイント

榧の一枚板を選ぶ際には、以下のポイントを意識すると、自分にぴったりの一枚に出会えるかもしれません。
1. 木目の流れを見る
榧は年輪が細かく、均一な木目が特徴ですが、板によって表情が異なります。まっすぐな木目はすっきりとした印象、波打つような木目は動きがあり、空間のアクセントになります。
2. 香りの好みを確かめる
香りの感じ方は人それぞれです。実際に現物を確かめられる機会があれば、ぜひ香りも確認してみてください。ほんのり甘くてスパイシーな香りに癒される人もいれば、やや個性的に感じる場合もあります。
3. サイズと設置場所のバランス
榧はしっかりとした存在感があるため、空間とのバランスも大切です。広いリビングには幅広の板、小さなダイニングにはスリムなサイズを選ぶことで、圧迫感を避けつつ榧の魅力をしっかり楽しめます。
4. 仕上げの種類もチェック
オイル仕上げにすると木の風合いと香りがより引き立ちますが、ウレタン塗装で耐水性を持たせる方法もあります。用途や好みに応じて選びましょう。
榧(カヤ)の一枚板は、ただの家具ではなく、日々の暮らしにそっと寄り添ってくれるパートナーのような存在です。忙しい毎日の中で、ほっとひと息つく時間。その瞬間に、榧のぬくもりと香りがそっと包み込んでくれる。そんな暮らしの一場面を、ぜひ手に入れてみてください。
リビングでのんびり過ごす時間に欠かせないのがローテーブル。お茶を飲んだり、本を読んだり、友達と過ごすときの中心になる家具だからこそ、暮らしに合った一台を選びたいところです。素材や形、大きさの違いで使い心地も見た目の印象も大きく変わります。
このページでは、ローテーブルの種類や素材ごとの特徴、インテリアとのコーディネートのポイントをわかりやすくまとめました。
ローテーブルの種類と主な特徴

ローテーブルにはさまざまなデザインがあります。どんな過ごし方をしたいかによって、選ぶべき形や高さも変わってきます。
主な形と特徴
形状 | 特徴とおすすめシーン |
---|---|
長方形 | ソファとの相性がよく、食事や作業にも使いやすい万能タイプ。 |
正方形 | コンパクトで一人暮らしや狭めの部屋にも◎。 |
円形 | 柔らかい印象で圧迫感が少ない。リラックス空間や子どもがいる家庭にも安心。 |
楕円形 | 丸みがありながらも横に広く、動線を邪魔しにくいのが特長。 |
高さのバリエーション
高さ | 特徴とおすすめシーン |
---|---|
30cm前後 | 一般的なローテーブルの高さ。座布団やフロアクッションと合わせやすい。 |
40cm前後 | やや高めでソファと合わせるのにちょうどよい高さ。 |
20cm前後 | 床に直接座る生活スタイル向け。ミニマルでおしゃれな印象。 |
部屋の広さや座り方に合わせて、ちょうどよい高さと形を選ぶことで、快適さがぐっとアップします。
素材ごとの魅力(無垢・集成材・突板など)
見た目や質感、手触りは素材によって大きく異なります。木のテーブルを選ぶ場合、「無垢材」「集成材」「突板」などの違いを知っておくと選びやすくなります。
素材 | 特徴 |
---|---|
無垢材 | 天然の木そのものを使った贅沢な素材。木目や節に個性があり、経年変化も楽しめる。手触りや香りも自然のままで、木が好きな人にとって理想的。 |
集成材 | 複数の木材を接着して作った素材。無垢材よりも反りにくく、価格も手頃。木の風合いはありつつも、均一な見た目になるのが特徴。 |
突板 | 合板などの土台に、薄くスライスした天然木を貼り付けたもの。見た目は木そのものに近く、軽くて扱いやすい。 |
素材ごとの特徴を知っておくと、「木の温もりをしっかり感じたい」「扱いやすくて価格も抑えたい」といったニーズに合わせた選び方がしやすくなります。
部屋の雰囲気に合わせたレイアウトとコーディネート

ローテーブルは空間の中心になる家具なので、全体のインテリアとの相性も大切です。木材の色味や形によって、空間の印象がぐっと変わってきます。
色味や質感で選ぶ
- 明るめのオークやメープル材→ナチュラルでやさしい雰囲気
- 濃いめのウォールナット材→シックで落ち着いた印象
- ざらっとした木肌のテーブル→ラフでカジュアルな印象
- ツヤ感のある仕上げ→上品でモダンな空間にもマッチ
部屋の床材や壁の色とバランスを取りながら、テーブルの色味を選ぶと空間全体にまとまりが生まれます。
空間とのバランスを見る
テーブルのサイズは、見た目の印象にも大きく影響します。例えば、ソファ前に置く場合は「ソファの座面の高さより少し低め」にすると圧迫感を抑えられます。また、ラグの上に置くなら「ラグの中央にすっきり収まるサイズ感」を意識すると、バランスよく見えます。
リモートワークや食事にも使いたい場合は、天板が広めの長方形を選ぶのがおすすめ。一方で、リラックス重視ならコンパクトな円形や楕円形が空間にやさしくなじみます。
まとめ
ローテーブルは、リビングの居心地を左右する大事な家具です。素材や形、高さを自分の暮らし方に合わせて選ぶことで、毎日のくつろぎ時間がより心地よくなります。
天然木の温もりを取り入れたローテーブルは、空間に自然な優しさをプラスしてくれます。木の表情を楽しみながら、自分だけのお気に入りを見つけてみてください。
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暮らしに温もりを添えてくれる「無垢材のテーブル」。木そのものの素材感や、時間とともに変わっていく風合いが魅力です。最近は、ナチュラルなインテリアやエコ志向の広がりからも注目されていて、長く使える家具として選ばれることが増えています。
この記事では、無垢材テーブルの基本から人気の木の種類、それぞれの特徴や選び方のポイントまで、分かりやすく紹介します。
無垢材テーブルとは?
「無垢材」とは、丸太から切り出した木をそのまま使用した木材のことを指します。合板や突板のように加工されていないため、木本来の質感や香り、色合いがそのまま楽しめるのが特徴です。
無垢材のテーブルは、以下のような魅力があります。
- 木目や節、色味など、すべてが一点もの
- 使い込むほどに味が出る経年変化
- 天然素材ならではの温かみ
- 修理やメンテナンスがしやすく、長く使える
天然の木を使っているため、季節や湿度によって多少伸縮することはありますが、それもまた「生きている素材」としての魅力のひとつ。日々の暮らしの中で木と向き合う感覚が持てるのも、無垢材ならではです。
主な樹種の特徴(オーク、ウォールナット、チェリーなど

無垢材テーブルを選ぶうえで、どの木を使っているかはとても大切です。
それぞれに色合いや硬さ、経年変化の仕方などに個性があります。代表的な樹種を見てみましょう。
樹種 | 色味 | 硬さ | 特徴 |
---|---|---|---|
オーク | 明るいベージュ〜茶系 | 硬め | 木目がはっきりしており、北欧家具でも人気。重厚感があるが、ナチュラルな雰囲気にも合う。 |
ウォールナット | 濃いブラウン~黒っぽい茶 | やや硬め | 落ち着いた高級感があり、モダンなインテリアに◎。使うほどに色がやや明るく変化する。 |
チェリー | 赤みがかったやさしい茶 | やや柔らかめ | 経年で深みのある赤茶色に変わる。上品で女性らしい空間にもよく合う。 |
木の色味は空間の印象を大きく左右します。
たとえば、部屋を明るく見せたい場合はオークやチェリー、落ち着いた印象を出したいならウォールナットを選ぶとバランスが良くなります。
選ぶ際のポイントとメンテナンス
無垢材テーブルは一見どれも素敵に見えますが、長く使うためには「暮らしに合った一枚」を選ぶことが大切です。
選ぶときのポイントや、お手入れの基本を紹介します。
選ぶときのチェックポイント
- サイズ感
家族構成や部屋の広さに合わせて選びましょう。4人家族なら幅140〜160cm程度が目安です。 - 木の種類と色味
お部屋の雰囲気や床材との相性も考えて選ぶと、インテリア全体に統一感が出ます。 - 脚のデザイン
天板だけでなく、脚の形状も重要。スチール脚にすれば抜け感が出て、空間がすっきり見えます。 - 仕上げ方法(オイル仕上げ・ウレタン仕上げ)
オイル仕上げ→自然な質感を楽しめる反面、水に弱い
ウレタン仕上げ→水や汚れに強く、扱いやすい
メンテナンスの基本

無垢材はお手入れをすることで、より美しく長持ちします。
難しいことはありませんが、日々のちょっとした心がけが大切です。
- 濡れたコップを置くと輪ジミになるので、コースターの使用がおすすめ
- 汚れはすぐに乾いた布でふき取る
- オイル仕上げの場合は、定期的に専用オイルを塗布するとツヤが保たれる
- 直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避ける
時間とともに色が深くなったり、少しずつ変化していく様子も無垢材の楽しさのひとつ。
使いながら育てていく感覚で、大切に付き合っていくのがいいですね。
まとめ
無垢材のテーブルは、見た目の美しさだけでなく、暮らしの中で自然を感じられる心地よさがあります。素材の魅力を知り、自分のライフスタイルに合った一枚を選ぶことで、毎日の食卓や作業時間がぐっと豊かになります。
流行に左右されず、長く愛用できる無垢材のテーブル。
大切に使い続けることで、自分だけの味わい深い家具へと育っていきます。
一枚板のダイニングテーブル・無垢材家具の販売 祭り屋木材のサイトはこちら
祭り屋 公式ネットショップ
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祭り屋 海老名店(直営ショップ・ショールーム)
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祭り屋 東五軒町店(直営ショップ・ショールーム)
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胡桃(くるみ)は、深みのある褐色と美しい木目を持つ高級木材。その独特の風合いと経年変化による深みのある色合いが魅力で、「木の宝石」とも称されます。光の当たり方で表情を変え、空間に温かみと上品さをプラスする胡桃材。今回は、その特徴やインテリアへの取り入れ方、ウォールナットとの違いについて詳しくご紹介します。
胡桃とは?

胡桃の起源と特徴
胡桃は、日本を含む東アジア一帯に広く自生する落葉高木。縄文時代の遺跡からも胡桃の実が出土しており、日本人にとって古くから身近な存在でした。名前の由来には諸説あり、中国の「胡の国」から伝わったことに由来するとも言われています。
日本で胡桃材と呼ばれるのは、主にオニグルミの木。深みのある色合いと木目の美しさが特徴で、国産のものはアメリカ原産のウォールナットと並び称されるほど高品質とされています。
生息地と成長環境
オニグルミは北海道から九州まで、日本各地の山間部や河川敷などに広く分布。高さ20メートルを超えるものもあり、どっしりとした風格を持ちます。実は殻が硬く、食用にもなることで知られています。
寒さに強く、湿り気のある土地でもよく育つため、日本の気候にも適しています。特に、長い年月をかけて育つ大木は、美しい木目と強度を兼ね備えた木材として重宝されます。
胡桃材の魅力と特性

美しい色合いと独特の木目
胡桃材の最大の特徴は、その豊かな色合いと木目の美しさ。深みのある褐色を基調に、光沢を帯びた独特の風合いが魅力です。使い込むほどに色に深みが増し、アンティークのような味わいが出てくるのも特徴のひとつ。
木目には力強く波打つものから、繊細で上品なものまでさまざまなパターンがあり、それぞれに個性があります。家具にすると、空間に落ち着きを与えながらも、自然の温もりを感じさせてくれます。
適度な硬さと加工のしやすさ
胡桃材は、適度な硬さを持ちながらも加工しやすい特性を持ちます。そのため、曲線を生かしたデザインや細かい彫刻が施された家具にも適しています。職人の手によって美しく仕上げられた胡桃材の家具は、まさに芸術品のような存在感を放ちます。
また、耐久性や耐湿性にも優れているため、長く愛用できるのも魅力のひとつ。適切なメンテナンスを行えば、何十年と美しい状態を保ち続けることができます。
ウォールナットと胡桃材の違い

胡桃材とよく比較されるのが、アメリカ産のウォールナット。どちらもクルミ科の木材ですが、色合いや木目に違いがあります。
ウォールナットは、深いチョコレート色や紫がかった褐色が特徴で、木目もはっきりとしたダイナミックなものが多い傾向にあります。一方、胡桃材は、ウォールナットよりもやや明るい色合いで、繊細な木目が多く見られます。そのため、よりナチュラルで優しい雰囲気を演出できるのが胡桃材の魅力です。
どちらも高級家具材として人気がありますが、胡桃材は和モダンのインテリアや北欧テイストの家具とも相性がよく、シンプルで洗練された空間を作るのにぴったりです。
胡桃のインテリア利用

ダイニングテーブルやチェストに最適
胡桃材の持つ深みのある色合いは、ダイニングテーブルやチェストなど、大きな家具に取り入れることでより魅力を発揮します。ナチュラルな風合いがありながら、落ち着いた雰囲気を演出できるため、モダンな空間にも馴染みます。
また、ソファのフレームやテレビボードなどに使用すれば、シンプルながらも上質な印象に。特に、ウォールナットやオーク材と組み合わせることで、バランスの取れた統一感のあるインテリアが完成します。
床材や壁材としてもおすすめ
胡桃材は、フローリングや壁材としても使われることがあり、その自然な色合いが空間を落ち着いた印象に仕上げます。特に、リビングや寝室に取り入れることで、リラックスできる空間を作り出せるのが魅力。
また、床材として使用すると、時間が経つにつれて風合いが増し、経年変化を楽しむことができます。シンプルなデザインの家具とも相性がよく、洗練された雰囲気を演出してくれます。
胡桃材家具のメンテナンスとお手入れ方法
日常のお手入れ
胡桃材の家具を長く使うためには、適切なお手入れが欠かせません。普段は乾いた布でやさしくホコリを拭き取るだけで十分。汚れが気になる場合は、固く絞った布で拭き、その後しっかり乾拭きをすると良いでしょう。
また、直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避けることで、木材の乾燥やひび割れを防ぐことができます。
オイル仕上げで風合いをキープ
胡桃材の家具は、オイル仕上げを施すことで木目の美しさが際立ち、自然なツヤが増します。定期的に家具用のオイルを塗布することで、乾燥を防ぎながらしっとりとした質感をキープできます。
使い込むほどに味わいが深まる胡桃材は、手をかけることでより魅力が増す素材。経年変化を楽しみながら、自分だけの特別な家具に育てていくのも楽しみのひとつです。

胡桃材は、落ち着いた色合いと繊細な木目が特徴の高級木材。ダイニングテーブルやチェスト、フローリングなどに取り入れることで、洗練された空間を作ることができます。
ウォールナットに比べてやわらかい雰囲気があり、和モダンや北欧テイストのインテリアとも相性抜群。お手入れをしながら長く使い続けることで、より深みのある風合いへと変化し、一生ものの家具として楽しめます。
自然の温もりを感じられる胡桃材を取り入れ、上質な暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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木の持つ温かみと上質な風合いを楽しめる素材のひとつ、ボセ材。深みのある赤褐色と流れるような美しい木目が特徴で、「アフリカンチェリー」とも呼ばれています。その独特の色合いと耐久性から、高級家具や楽器、さらにはボートや高級車の内装にも使われることがあるほど。今回は、そんなボセ材の特性や魅力、家具としての取り入れ方について詳しくご紹介します。
ボセ材とは?

印象的な色合いと木目
ボセ材の特徴といえば、その美しい赤褐色。使い込むほどに色に深みが増し、まるでアンティークのような風合いへと変化していくのが魅力です。芯材はチェリー材に似た赤みを帯び、淡い黄色の辺材とのコントラストが美しく、木目は力強く立体感のあるものが多いのが特徴。まれに「瘤杢(こぶもく)」と呼ばれる希少な木目が現れることがあり、装飾的な価値も高いとされています。
ボセ材が育つ環境と産地ごとの違い
ボセ材は、西アフリカのシエラレオネ、コートジボワール、ガーナ、ナイジェリアなどに広く分布する広葉樹。樹高は30~50m、幹の直径が1mを超えることもある巨木です。産地ごとに微妙な違いがあり、シエラレオネ産は赤みが強く、コートジボワール産はやや黄色がかった色合いを持つのが特徴です。
森林資源として重要な木材ですが、過剰な伐採や生息地の減少により、その供給量は限られています。持続可能な利用が求められる貴重な木材のひとつです。
ボセ材の特徴

高い耐久性と安定性
ボセ材は、強度と耐久性に優れているため、長く愛用できる家具材として人気があります。特に、湿度や気温の変化による変形や割れが少ないため、寸法安定性が高いのが特徴。これにより、大きな一枚板のテーブルやフローリング材にも適しています。
また、シロアリなどの害虫にも強く、屋外での使用にも耐えうる保存性を持っています。ただし、硬さがあるため、加工にはある程度の技術が必要。木目が入り組んでいるため、曲線や細かいデザインを施す際には慎重な作業が求められます。
加工性と仕上げの美しさ
ボセ材は、硬質でありながら切削や研磨の際に仕上がりが美しく、表面に光沢が出やすいのが特徴です。そのため、オイル仕上げやウレタン塗装などを施すことで、さらに高級感を引き出すことができます。
特に、オイル仕上げを施したボセ材の家具は、時間が経つにつれて色に深みが増し、独特の味わいが生まれます。自然な質感を楽しみたい場合は、オイル仕上げがおすすめ。一方、ウレタン塗装を施せば、耐水性や傷の付きにくさが向上し、お手入れも楽になります。
ボセ材を使った家具とインテリアの取り入れ方

ダイニングテーブルやキャビネットに最適
ボセ材の持つ温かみのある色合いは、ダイニングテーブルやキャビネットに最適。木目の美しさが際立ち、空間に洗練された雰囲気をもたらします。赤みのある色調が部屋を落ち着いた印象にするため、モダンなデザインの家具にも馴染みやすいのが特徴です。
一枚板のダイニングテーブルとして使用すると、木の個性をダイナミックに楽しめます。チェリー材やウォールナットと比べても、よりエレガントで重厚感のある仕上がりになるため、高級感を求める方にぴったりです。
フローリングや壁材としての活用
ボセ材は、フローリング材としても優れた特性を持っています。強度があり、傷がつきにくいため、リビングやダイニングなどの床材として使えば、長年にわたり美しさを保つことができます。また、壁材や天井材として取り入れることで、部屋全体にぬくもりのある印象を演出することも可能です。
ナチュラルテイストのインテリアにはもちろん、モダンな空間にも取り入れやすく、シンプルな家具との相性も抜群です。
アクセントとして取り入れるのも◎
家具やフローリングだけでなく、ボセ材は小物や装飾品としても取り入れることができます。例えば、ボセ材を使用したトレーや時計、フォトフレームなどは、部屋の中に自然な温かみをプラスしてくれるアイテム。ワンポイントで使うことで、より洗練された空間を作ることができます。
ボセ材家具のメンテナンスと長く使うコツ

日常のお手入れ
ボセ材の家具を長く美しく使うためには、適切なお手入れが欠かせません。日常的なお手入れとしては、乾いた布でやさしくホコリを拭き取るのが基本。汚れが気になる場合は、固く絞った布で拭き、その後しっかり乾拭きすることでシミや変色を防ぎます。
直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避けるのがポイント。乾燥によるひび割れや、紫外線による色褪せを防ぐことができます。
また、水分や油分が染み込みやすいため、コースターやランチョンマットを活用すると、よりきれいな状態を保つことができます。
ボセ材は、赤褐色の美しい色合いと耐久性を兼ね備えた魅力的な木材。ダイニングテーブルやキャビネット、フローリングなどに取り入れることで、空間に高級感と温かみをもたらします。
また、オイル仕上げやウレタン塗装を施すことで、美しさを長く楽しめるのも特徴。適切なお手入れをしながら使い込むことで、さらに深みのある風合いへと変化していきます。
インテリアに自然のぬくもりを取り入れたい方は、ぜひボセ材の家具や小物を取り入れて、上質な空間を楽しんでみてください。
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