無垢材や天然木を使った家具やインテリアは、暮らしにぬくもりを与えてくれる存在です。けれど、木は自然素材だからこそ、正しいメンテナンスをしないと劣化が早くなってしまうこともあります。

この記事では、木材が傷む原因とその対策から、オイルやワックスを使ったお手入れの方法、日常でできるケアやプロに頼るべきタイミングまで、木とともに暮らすうえで知っておきたい知識をわかりやすくまとめました。

木材が傷む原因と対策

木材は自然の中で育った素材。そのため環境の影響を受けやすく、少しずつ変化していきます。長く使うためには、どんなことが木材のダメージにつながるかを知っておくことが大切です。

主な傷みの原因

原因内容対策方法
乾燥・湿気の変化木が反ったり割れたりする原因に。直射日光やエアコンの風を避ける。加湿器・除湿器で調整。
水分や汚れシミや変色、カビの原因になることも。すぐに拭き取る。コースターやマットを使う。
摩擦や衝撃傷や凹みの原因に。敷物を使う、角にぶつけないように注意する。
紫外線変色や色あせの原因。カーテンやブラインドで調整する。

日々のちょっとした習慣を意識するだけでも、木材の状態を良好に保ちやすくなります。

オイル・ワックスのお手入れ方

木材のメンテナンスといえば、オイルやワックスを使ったお手入れが代表的です。素材の風合いを生かしながら、表面を保護してくれる役割があります。

オイル仕上げのお手入れ方法

オイル仕上げは、木の呼吸を妨げず自然なツヤが出るのが魅力です。木に浸透して保護するので、表面がさらっと仕上がります。

【手順】

  1. 柔らかい布でホコリや汚れを軽く拭き取る。
  2. 専用のメンテナンスオイルを布に取り、木目に沿って薄く伸ばす。
  3. 塗り終えたら、乾いた布で余分なオイルを拭き取る。
  4. 風通しの良い場所で乾燥させる(2〜3時間が目安)。

年に1〜2回程度を目安にすると、風合いが保ちやすくなります。

ワックス仕上げのお手入れ方法

ワックスは表面に保護膜を作ってくれるため、汚れや水に強くなります。また、光沢が欲しい場合にもおすすめです。

【手順】

  1. 表面を軽く掃除する。
  2. ワックスを少量ずつ塗り広げる(円を描くように)。
  3. しばらく置いてから、乾いた布で磨き上げる。

ワックスの種類によっては乾燥時間が異なるため、表示を確認するのがポイントです。

日常ケアとプロに頼むメンテナンスの使い分け

日常のケアと、プロによるメンテナンス。それぞれの役割を知っておくと、無理なく美しい状態をキープできます。

日常的にできること

これらは、家具やフローリングを長く使ううえで基本になります。特別な道具を使わず、気づいたときにさっと手入れできるのが理想です。

プロに頼んだほうがいいケース

こうした場合は、無理に自分で直そうとするとかえって傷めてしまうこともあります。専門の修理業者や家具店に相談すれば、素材に合った方法できれいに仕上げてくれます。

まとめ

木材と暮らすうえで、メンテナンスは欠かせない大切なことです。とはいえ、特別な技術が必要なわけではなく、日々のちょっとした心がけと、素材に合ったお手入れをするだけで、木は驚くほど長く、美しく使い続けることができます。

天然素材だからこそ、手をかけた分だけ応えてくれる木の家具やインテリア。お気に入りの木と長く付き合っていくために、基本のケアとタイミングを見極めながら、楽しんで続けてみてください。

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どんなインテリアにもなじみやすい木の家具。とくに無垢材を使用した家具は、日常のケアに加え、定期的なメンテナンスが欠かせません。種類や仕上げに合わせたメンテナンスで、きれいな状態を長くキープしましょう。

まずは、木製家具の種類を確認しよう

木の家具は、大きく分けて「無垢材を使った家具」と「突き板(つきいた)を使った家具」の2種類。メラミン化粧板のように木目をプリントした素材を使った家具もありますが、ここでは天然素材を使用したものについて解説します。

無垢材を使った家具

無垢材は、天然の木をそのまま削り出した木材のこと。自然な木目や風合いを楽しめるのが特徴で、使うほどに味わいが深まります。天然木を使った木材には、一定の大きさに切断した板を貼り合わせた集成材もあります。 天然素材なので割れや反りがでることもありますが、耐久性に優れ長く使えるのが大きな魅力。傷やシミがついても、適切にメンテナンスすればきれいな状態に戻せます。手入れをしながら育てる楽しみも得られるのが醍醐味です。

突き板を使った家具

突き板とは、シート状に薄くスライスした木材(突き板)を、合板やMDFなどの芯材に貼り付けたもの。無垢材に比べると軽くて扱いやすく、価格もリーズナブルです。無垢材に近い見た目のものも多く、手軽に木のあたたかみを演出できます。 ただし、水に濡れたままにしておくと、突き板が浮いてきたり芯材が膨張したりといったことも起こります。シミなども発生しやすいので、グラスの水滴などはすぐに拭き取ることが大切です。

家具の塗装に合わせてお手入れする

無垢材の家具をよい状態で長持ちさせるには、もともと施されている塗装ごとに適した方法でお手入れすることが大切です。塗装にはいくつか種類がありますが、ここではナチュラルな風合いが楽しめる3種類の仕上げについて解説します。

ウレタン仕上げの家具

ウレタン塗装は、家具の表面をポリウレタン樹脂でコーティングしたもの。既製品のなかには表面をツルツルに塗装した家具もありますが、オーダーメイド家具には、木材の質感や美しさを残したコーティングを施したものもあります。

オイル仕上げの家具

オイル塗装は、オイルフィニッシュとも呼ばれ、家具の表面に植物性のオイルを浸透させたものです。木の手触りをそのまま楽しめるのが魅力。ただし、水や汚れからのカバー力は弱く、飲み物を置いたときの輪染みなどが残りやすい点には注意が必要です。

ワックス仕上げの家具

オイル塗装と同様、木材に塗り込むことで表面を保護する仕上げにはワックス仕上げもあります。液体状のオイルと異なり、ワックスは固形や半固形状。しっとりとした仕上がりのオイルに比べ、無塗装に近い、ややさらっとした手触りに仕上がるのが特徴です。
「ウレタン仕上げ」と「オイル仕上げ」についてさらに詳しく知りたい人は、【よくある質問】 | 「無垢材の塗装には、どのような種類がありますか?」もお読みください。

木製家具のメンテナンス方法

ウレタン仕上げとオイル仕上げのメンテナンス方法をご紹介します。

ウレタン仕上げの場合

耐熱性や耐水性に優れているうえ、傷や熱にも強いウレタン塗装の場合、特別な手入れは必要ありません。汚れが気になったら、柔らかい布を中性洗剤を薄めた水に浸し、固く絞ってから拭き取りましょう。そのあとは、必ず乾いた布でしっかりと拭きあげてください。 手入れが楽なウレタン仕上げですが、樹脂の膜に傷がつくと目立ちやすいので注意が必要です。傷が目立つときや長く使って塗装が劣化した場合は、購入店や専門業者に再塗装を依頼することでもとの美しさを取り戻せます。

オイル仕上げの場合

汚れや傷が気になる場合は、個人でも市販のオイルを使ってケアできます。サンドペーパーで表面を削る方法もありますが、作業に自信がない場合は、購入店や専門業者にリペアを依頼するほうがよいでしょう。 オイル仕上げの場合、乾燥し過ぎると割れや反りの原因にもなるため、定期的なメンテナンスが必要です。月に1~2回ほどオイルでメンテナンスすれば、ツヤのある美しい表面をキープできます。また、オイルを塗る際に使った布をそのままにすると、自然発火する可能性もあるため危険です。作業が終わったら、水を含ませてビニール袋などに密閉し、地域のルールに従って処分しましょう。

木の家具を長く愛用するために心がけたいこと

日常的なケアは乾拭きが基本

ホコリをこまめに取り除く、柔らかい布で乾拭きするのが基本のお手入れです。化学ぞうきんや洗剤を染み込ませた掃除シートなどを使うと、塗装が剥がれてしまうこともあるので使用を控えましょう。

直射日光が当たる場所に置かない

直射日光が当たると、家具の変色や塗装の剥がれにつながりやすく、割れや反りの原因になることもあります。日のよく入る窓際に置きたいときは、遮光カーテンを使うなどして対策する必要があります。

湿気があるとカビが生える可能性も

木材という素材の性質上、湿気の多い環境が苦手です。壁から少し離して通気性をよくするほか、動かせる家具はときどき風通しのよい場所で陰干しするのもあり。とくに、湿気の多い梅雨などの時期は注意しましょう。

新築の家では通気性のよい場所に設置する

新築の家は壁に水分が含まれていることが多く、家具の反りにつながる場合があります。壁にぴったりつけて配置するのは避け、新築から3年ほどは、できれば壁から15~20cm程度離して置くようにしてください。

まとめ | 適切なメンテナンスで長持ちさせよう

木の家具をよい状態で使い続けるには、適切なメンテナンスが欠かせません。オイル仕上げかウレタン仕上げかによって、メンテナンス方法や手入れの手間が異なります。定期的なメンテナンスも楽しみたい人にはオイル塗装が人気ですが、木の質感と手入れの手軽さを両立するなら、ウレタン塗装をはじめから選んでおくのもよいでしょう。

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