やわらかな表情と、ほんのり乳白色の艶をもつ栃の木。 その木言葉は「贅沢」「博愛」「偉大」。 春には白い花を咲かせ、実は「とちの実餅」などで知られています。 家具材としては、穏やかでやさしい印象の木目が人気。 見る人の心をゆるやかに包み込み、豊かで上品な空間をつくり出します。 その“贅沢”は華美ではなく、心を満たす静かな豊かさです。 トチノキは、緑陰樹として街路や公園に植えられ、皇居桜田門外にはりっぱな並木があります。 木材は、淡黄褐色で板目が美しく、加工しやすいため、 くり物・木地・彫刻・家具・建築材として用いられています。 絹糸光沢があり、さざなみのような模様が美しい材です。
■ 栃(とち)― 贅沢・博愛・偉大 ―