一枚板・原木家具の祭り屋

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2026.03.01

春を知らせる兆し

なんとなく、朝の空気がやわらいできましたね。
厚手のコートじゃなくても出かけられる日があったり、
いつもの服装で歩いていたら、うっすら汗ばんでいたり。

「ああ、ちゃんと春に向かっているんだなぁ」
そんなふうに、少し嬉しくなったりします。

けれど——
その“春の気配”を、ぐいっと強めに感じさせてくる存在がありますよね。

そう、花粉です。

ある朝、目が覚めた瞬間に止まらないくしゃみ。
外に出れば、目がむずむず。
「ああ、今年もこの季節かぁ」と、ちょっぴり遠い目になってしまいます。

春の代表格ともいえる スギ
戦後、荒廃した国土の緑化や木材不足を補うためにたくさん植えられました。
まっすぐに、そして早く育つその姿は、とても優秀な建築材だったのです。

けれど時代が進み、安価な輸入材が増えると、
伐採されないままのスギ林が各地に残りました。

そして春になると、命をつなぐために花粉を放ちます。

虫に運んでもらうのではなく、
風に託して遠くまで届ける「風媒花」。
少しでも確実に届くように、
それはもう、たくさん、たくさん。

時には数十〜数百キロ先まで届くこともあるのだとか。

舗装された道路では、落ちた花粉がまた舞い上がり、
私たちの鼻や目へとやってきます。

とはいえ、花粉症の原因はスギだけではなく、
ヒノキやブタクサなど、60種類以上あると言われています。
誰かが悪いわけではなく、
植物にとっては大切な生きるための営み。

……それでも、つらいものはつらいのですが。

春のやわらかな空気を感じながら、
病院や薬局でお薬をもらって、
うまく症状を抑えつつ、静かに過ぎるのを待つ。

そんなふうに、
今年もまた春と付き合っていくのですね。

くしゃみの合間に、
ふと見上げた空の青さが、
少しでも気持ちを軽くしてくれますように。

(T)