一枚板・原木家具の祭り屋

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2026.05.18 ブログ 一枚板の美しい木目|見入ってしまう杢目と銘木たち 一枚板は、それぞれに異なる木目を持っています。 個人的な好みではありますが、ついつい見入ってしまう木目をご紹介します。 今回は少しクイズ形式風に、画像のあとに材種名をご紹介いたします。 「これは何材だろう?」と考えながら、ぜひご覧ください。 まずはこちら。 画像でも、凹凸があるように見えますでしょうか。 実際にはフラットなのですが、その独特の光沢感によって、波打っているようにも見え、つい触れてみたくなります。 これは「栃材」です。 全体像は下記URLにて。 https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/tst526 栃材には、下の画像のような木目の一枚板もあります。 細かな縮杢(ちぢみもく)がキラキラと輝き、思わず見入ってしまいますね。 https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/t047   次はこちら。 「これが木?まるで石みたい」と言われることもあります。 これほどの光沢感と迫力を持つ材は、なかなかありません。 赤味を帯びた色合いも非常に美しいです。 こちらは「アフリカンローズ材」 全体画像は下記URLにて。 https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/t615   そして、“見入ってしまう木目”といえばこちら。 見事な玉杢(たまもく)が表れています。 丸く浮かび上がる杢と、迫力ある木目の流れとの組み合わせが本当に素晴らしい一枚です。 深みのある色合いも綺麗です。 こちらは「ケヤキ材玉杢」 全体像は下記URLにて。 https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/t708   玉杢といえば、個人的に特に好きな一枚板もご紹介します。 こちらの玉杢も本当に魅力的です。 浮かび上がってくるような玉杢と、独特にうねる木目の流れとのバランスがとても美しく、つい長く眺めてしまいます。 こちらは「たも材玉杢」 全体像は下記URLにて。 https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/t043   最後はこちら。 アップ画像ではないのですが……。 かなり面白い一枚だと思います。 どこか語りかけてくるような、陽気で不思議な雰囲気があります。 どのようなテーブルへ仕上がるのか、今から楽しみにしている一枚板です。 こちらは「楠材」 全体像は下記URLにて。 https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/t080   他にもご紹介したい木目はたくさんあります。 というか、どの一枚板にもそれぞれの素敵な木目があります!! 写真では伝わりきらない表情や光沢感もございますので、ぜひ現物をご覧いただけましたら幸いです。I > 続きを見る
2026.05.11 ブログ 同じ樹種なのに違う理由|無垢材の個体差と一枚板の選び方 同じ樹種なのに、どうしてこんなに違うのだろう? 一枚板を見ていると、そんな疑問を持たれる方は少なくありません。 ・同じ種類の材なのに色が違う ・木目の雰囲気がまったく違う ・どれを選べばいいかわからない この記事では、無垢材に個体差が生まれる理由と、後悔しない一枚板の選び方を、実例を交えて解説します。 同じ木でも、まったく違う表情になる理由 <並べてある4枚の一枚板は全てケヤキ材です> 一枚板の天板をご覧になられたお客様から、よくこんなご質問をいただきます。 「同じケヤキ材なのに、どうしてこんなに違うんですか?」 実際に見比べてみると、形はもちろん、色の濃さや木目の表情もまるで別物のように感じられることがあります。 これは決して珍しいことではなく、むしろ無垢材にとっては自然な個性です。 ■実例|同じ樹種でもここまで違う 同じモンキーポッド材でも、ここまで印象が変わります。 ・色が濃く重厚なもの ・明るくやさしい雰囲気のもの ・ダイナミックな木目 ・すっきりと整った木目 この違いこそが、「一枚板は一点もの」と言われる理由です。 モンキーポッド材だけでなく、他の樹種も同様に大きく印象の違う材があります。 <画像の一枚板は全てモンキーポッド材です> ■理由①:無垢材に個体差が出る理由①:育った環境 木は自然の中で育ちます。 ・日当たりの良い場所かどうか ・水分量や土壌の状態 ・周囲の木との競争 こうした環境の違いによって、成長の仕方が変わり、木目や色味に個性が生まれます。 平らな場所で育ったか、斜面で育ったかということだけでも、木目は変わります。 人でいう“育ち”の違いに近いものです。 ■理由②:同じ木でも部位で違う 一本の木の中でも、場所によって性質は大きく異なります。 例えば ・根元:力強く、動きのある木目 ・中央:バランスの良い表情 ・先端:繊細で整った木目 つまり、同じ木から切り出しても別の表情になるのです。 一枚板の魅力は、この“偶然性”にもあります。 ■理由③:木取り(板目・柾目)の違い 丸太をどの方向でカットするかによっても、見た目は大きく変わります。 板目:波打つようなダイナミックな木目 柾目:まっすぐで落ち着いた印象 同じ樹種でも、「どこをどう切るか」でまったく違う雰囲気になります。 ■理由④:乾燥と経年変化 木は伐採されたあとも変化を続けます。 ・乾燥方法による色の違い ・時間の経過による色の深まり ・光や空気による変化 新品の状態と数年後では、同じ板でも印象が変わることもあります。 ■だからこそ“一点もの”になる 無垢材は工業製品のように均一ではありません。 ・同じ樹種でも違う ・同じ木でも違う ・時間とともに変わる こうした要素が重なり、世界に一つだけの表情が生まれます。 ■後悔しない選び方のポイント 個体差があるからこそ、「用途」と「空間」で選ぶのがポイントです。 ・個性を楽しみたい→板目・節あり ・落ち着いた空間にしたい→柾目中心 ・店舗で使う→インパクトのある木目 ▶実際の納品事例・施工写真はこちら 迷った場合は、「好きかどうか」で選ぶのも大切です。 一枚板テーブルは毎日目に入る家具だからこそ、直感的に惹かれるものをおすすめします。 ■まとめ|違いは“欠点”ではなく“価値” 同じ樹種でも違いが出るのは、自然素材である証です。 その違いを理解すると、 「どれでもいい」から「これがいい」へと選び方が変わります。 無垢材選びは、スペックではなく“出会い”。 ぜひ、実際に見比べながらお気に入りの一枚を見つけてみてください。 家具の祭り屋では、同じ樹種でもさまざまな個性の一枚板をご覧いただけます。 用途やお好みに合わせてご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。I ▶一枚板の一覧を見る ▶お問い合わせはこちら > 続きを見る
2026.05.05 なんだか不思議。5月に咲く「おもしろネーミング」な木たち 早いもので、もう5月ですね。夏のような暑さが来たかと思えば、次の日はひんやり。コロコロ変わるお天気に、体調を崩したりしていませんか? 今日は、そんな5月に見ごろを迎える、ちょっと変わった名前の「不思議な木」をいくつかご紹介します。 まずは「なんじゃもんじゃの木」 一度聞いたら忘れられない名前ですよね(笑)。正式な名前は「ヒトツバタゴ」といって、5月に雪のような白い花を咲かせます。「なんじゃ、あの木は?!」とみんなが驚いたことから、この愛称がついたんだとか。実は限られた場所にしか自生していない希少な木で、 県の天然記念物に指定されているところもあるんですよ。 お次は「ハンカチノキ」。 名前の通り、白いハンカチが木にたくさんぶら下がっているみたいに見える不思議な木です。実は、白い花びらのように見える部分は「苞(ほう)」という葉っぱが変化したもの。本当のお花は、真ん中のコロンとした部分なんです。風にゆれる姿は、まるで誰かがハンカチを振っているみたいでとっても可愛いですよ。 最後は「ブラシノキ」 こちらは見たまんまのコップを洗うブラシにそっくりな真っ赤な花を咲かせます。初めて見ると「えっ、植物なの?!」と二度見してしまうくらいのインパクトです。 どれも個性豊かで、面白いですよね。新緑が気持ちいいこの季節。珍しいお花を探しに、カメラ片手にお散歩や小旅行へ出かけてみるのはいかがでしょうか? (T) > 続きを見る
2026.05.04 ブログ プラタナス材の一枚板テーブル ― やさしい表情と上品な木目 街路樹として知られるプラタナス。 しかし、一枚板テーブルの素材としては非常に希少な木材です。 ケヤキ材のような力強い木目とは異なり、細かな網目状のやさしい木目が特徴。 明るい木肌にさまざまな色が混じり合い、やわらかく上品な光沢を感じられます。 個々の材による違いもあり、それも魅力的です。 ナチュラルなインテリアや北欧テイストの空間にもよく合い、自然の風合いを感じさせながら、空間をやわらかく整えてくれる一枚板です。 ■樹木の姿と一枚板の魅力 プラタナスの樹皮は、まだらな斑模様が印象的。 品種や樹齢によって、その表情もさまざまです。 (東京国立博物館にて撮影) 多くの無垢材は、樹木の姿から天板の表情を想像しにくいものですが、 プラタナス材はどこか共通した雰囲気を感じさせます。 自然のままの個性がそのまま活かされた魅力が、一枚板にも現れているようです。 ■プラタナスの意味と由来 「プラタナス」はラテン語で「葉の広い」という意味。 葉は直径20〜25cmほどにもなります。 古代ギリシャでは、哲学者がその木陰で語り合ったとされ、 学びや発想の象徴ともいわれています。 この木でワークデスクを作れば、少しだけ発想が豊かになるかもしれませんね。 在宅ワークがはかどる一枚板デスク|無垢材デスクの実例紹介 ■デスクはもちろん!ダイニングテーブル、カウンターにもおすすめ やさしい色合いと穏やかな木目は、 一枚板ワークデスクやダイニングテーブル、カウンターにも最適。 プラタナス材の一枚板で製作すれば、日常に心地よい変化をもたらしてくれそうです。 一点ものの表情を、ぜひ店頭にてご覧ください。I > 続きを見る
2026.05.01 ブログ 「写真より好きかも」と言われる理由|一枚板テーブルとSNSなどの写真の話 インスタで見た一枚板テーブル、実物はもっとよかった。 インスタで、ふと目が止まる投稿があります。 木目の迫力、色の深さ、部屋に置かれたときの空気感。スマホの小さな画面越しでも、なぜか伝わってくるものがあります。 「これ、いいな」と思った瞬間が、たいてい一枚板との出会いになります。 ただ、ひとつだけ正直に言わせてください。写真では、一枚板の6割くらいしか伝えられません。 色の印象が違う 同じ板でも、朝の光の下と、夜の間接照明の下では、まるで別の木に見えます。 暖かい電球色だと赤みが増して、白い光だと木目がくっきり浮かびます。 インスタの写真は、その日・その時間・その光の状態をそのまま切り取ったもの。 だから「なんか違う」と感じるとしたら、たいてい光のせいです。 どちらが本当の色か、というと、どちらも本当。それが無垢材のおもしろいところでもあります。 大きさがイマイチ掴めない 写真の中のテーブルが大きいのか小さいのか、正直わかりません。 写真次第で、1800mmも1200mmも同じように見えます。 だから実際に店頭で板の前に立つと、「思ってたより全然大きかった」と驚かれる方が多いです。 逆のパターンもあります。 数字だけのスケール感は、写真ではどうにもなりません。 触った感触が、全然違う! これがいちばん大きいです。 一枚板には、年輪の凹凸があります。 塗装によって手触りも変わります。 しっとりしているものもあれば、もっと素地を感じるものもあります。 手のひらを置いたとき、「あ、こういう感じか」と初めてわかります。 その瞬間は、どんな写真も再現できません。 重さと存在感は、その場に行かないとわからない 一枚板は、重いです。 1800mmの欅の天板だと、数十キロになることもあります。 その重さが「どっしりとした空気」を生みます。 写真では、その重力感が消えます。 実物の前に立ったとき、「存在感やワクワク感」 あの感覚は、やっぱり来てみないと届きません。 「インスタで見て気になっていたんですが、実物のほうが好きでした。」 来てくださったお客様から、こう言っていただくことがあります。 嬉しい言葉だと思っています。写真に負けていないということだから。 祭り屋のインスタに投稿している板は、すべて実際に店頭にあるもの(あるいはあったもの)です。一点ものなので、すでに旅立っている板もありますが、「この投稿の板、まだありますか?」というお問い合わせは大歓迎です。 近い雰囲気の板をご案内できることも多いので、気になる投稿があればお気軽にご連絡ください。 ご来店・お問い合わせはこちらから! 当店SNS(Instagram)にてお知らせや新商品を随時更新! M > 続きを見る
2026.04.29 ブログ 人類と樹の進化史|知能と身体を変えた「樹」との長い関係 人類の進化は樹から始まった 人類の進化の背景には、ある存在があります。それが「樹」です。 私たちの祖先である霊長類が生きていた時代、地球上にはすでに多様な樹木が広がっていました。 例えば、松のような針葉樹、樫のような広葉樹、杉やヒノキの仲間、そしてシラカバのような木々。こうした樹木は、それぞれ異なる環境に根を張り、さまざまな森をつくっていました。 つまり当時の地球は、「樹の多様性」によって形づくられた世界だったのです。 果実が知能を進化させた理由   そんな環境の中で、霊長類は生きていました。 もともとは昆虫などを食べていましたが、安定してカロリーを得るのは難しい。そこで彼らが頼るようになったのが、樹がもたらす「果実」でした。 樹は動きません。しかし、季節になると確実に実をつけます。 この「動かないが、周期的に恵みを与える存在」という特徴は、霊長類にとって非常に重要でした。 ただし、どの樹にも果実がなるわけではなく、場所も限られています。さらに他の動物たちとの競争もあります。 そのため霊長類は、樹に適応する形で進化していきます。 ・どの種類の樹がどこにあるのか・どの樹がどのタイミングで実をつけるのか こうした情報を記憶し、使い分ける能力を発達させていきました。 言い換えれば、樹の多様さが、そのまま知能の複雑さを引き出したとも言えます。 樹が生み出した「立つ」という進化 さらに樹は、身体の進化にも大きく関わっています。 霊長類は果実からエネルギーを得て体を大きくしていきましたが、その体で樹上を移動するには、より高度なバランス感覚が必要でした。 そこで生まれたと考えられているのが「直立」という姿勢です。 実際に、オロリン・トゥゲネンシスやダヌヴィウス・グッゲンモシといった古い霊長類は、すでに二足歩行に近い特徴を持っていました。 これは、地上ではなく、樹の上という不安定な環境が生み出した動きだった可能性があります。 現代のオランウータンも、そのヒントを見せてくれます。 細い枝の上では、二足で立ち、手で上の枝をつかむ。それによって体重を分散し、落下のリスクを減らしています。 つまり樹は、ただの「住処」ではなく、動き方そのものを進化させる装置でもあったのです。 樹は人類の進化を支えた存在 こうして見ていくと、樹は単なる背景ではありません。 ・多様な森をつくり ・食料を生み出し・知能の発達を促し・身体の使い方を変えた 人類の進化は、樹と切り離しては語れないのです。 もしかすると私たちは、地上に降りた存在でありながら、いまだに「樹の影響の中」に生きているのかもしれません。 人類の進化は、樹の上から始まった——そう考えると、見えてくる景色も少し変わってくるのではないでしょうか。 現代の暮らしと「樹」との距離   こうして見ていくと、私たち人類は、長い時間をかけて「樹」とともに進化してきた存在だと言えます。 かつては食料として、そして移動するための環境として。樹は常に、私たちのすぐそばにありました。 しかし現代の暮らしの中で、私たちはその存在から少しずつ離れてしまっています。コンクリートや人工素材に囲まれ、自然の質感に触れる機会は決して多くありません。 だからこそ今、あらためて感じるのです。人は本来、「樹のある環境」に心地よさを覚える生き物なのではないかと。 無垢材の家具がつなぐ、樹との関係 無垢材の家具は、そんな“樹とのつながり”を、もう一度暮らしの中に取り戻してくれる存在です。 同じ木から生まれていても、木目や色合いは一つひとつ異なります。それは、自然の中で長い年月をかけて育ってきた証そのものです。 触れたときの温もりや、時間とともに変化していく表情。それらは工業製品にはない、樹ならではの魅力です。 私たちの祖先が樹とともに進化してきたように、現代の暮らしの中でも、樹は私たちに静かな影響を与え続けています。 毎日触れる家具だからこそ、ただの「道具」ではなく、少しだけ自然を感じられるものを選んでみる。 それはきっと、暮らしの質を変える小さな一歩になるはずです。 Y > 続きを見る