一枚板・原木家具の祭り屋

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2026.04.05

雨と桜と柳と蛙

なんだか、雨の日が続いていますね。
せっかく桜が満開になったのに、
青空の下でのお花見がお預けなのは、
ちょっと寂しい気もします。
でも、この時期に降る雨には「花の雨」や「桜雨」といった、
とっても素敵な名前がついているんですよ。
散りゆく姿を惜しむ「桜流し」という言葉も、
日本語ならではの情緒があって、しっとり濡れた桜を眺めるのも、また乙なものかもしれません。
そんな雨と春と木の話を一つ。
「小野道風(おののとうふう)と柳とカエル」のお話です。
書道家としてスランプに陥り、「自分には才能がないのかも……」と思い詰めていた道風。
ある雨の日、彼は柳の枝に飛びつこうと、何度も何度も跳ねているカエルを見つけました。
「どうせ無理なのに」と冷ややかに見ていた道風でしたが、
カエルはあきらめません。そしてついに、見事に枝を掴んだのです!
その姿に道風はハッとしました。
「自分は、このカエルほどの努力もしていなかったのではないか」
心を入れ替えた彼は、その後、歴史に名を残す偉大な書道家になったといわれています。
この場面、花札の絵柄にもなっていますよね。

でも、不思議だと思いませんか?
カエルも柳も、いかにも「春」を感じさせる組み合わせなのに、
花札ではなぜか「11月」の札なんです。
ちなみに、今の時期である4月の札は「藤とホトトギス」。
季節のイメージとちょっとズレているのが、また花札のミステリアスで面白いところですね。
雨音を聞きながら、カエルの根性に元気をもらって、
私も少し自分を磨いてみようかな……なんて思える、そんな春の一日です。
(T)