雨と桜と柳と蛙
なんだか、雨の日が続いていますね。
せっかく桜が満開になったのに、
せっかく桜が満開になったのに、
青空の下でのお花見がお預けなのは、
ちょっと寂しい気もします。
でも、この時期に降る雨には「花の雨」や「桜雨」といった、
とっても素敵な名前がついているんですよ。
散りゆく姿を惜しむ「桜流し」という言葉も、
散りゆく姿を惜しむ「桜流し」という言葉も、
日本語ならではの情緒があって、しっとり濡れた桜を眺めるのも、また乙なものかもしれません。

そんな雨と春と木の話を一つ。
「小野道風(おののとうふう)と柳とカエル」のお話です。
書道家としてスランプに陥り、「自分には才能がないのかも……」と思い詰めていた道風。
ある雨の日、彼は柳の枝に飛びつこうと、何度も何度も跳ねているカエルを見つけました。
ある雨の日、彼は柳の枝に飛びつこうと、何度も何度も跳ねているカエルを見つけました。
「どうせ無理なのに」と冷ややかに見ていた道風でしたが、
カエルはあきらめません。そしてついに、見事に枝を掴んだのです!
その姿に道風はハッとしました。
「自分は、このカエルほどの努力もしていなかったのではないか」
その姿に道風はハッとしました。
「自分は、このカエルほどの努力もしていなかったのではないか」
心を入れ替えた彼は、その後、歴史に名を残す偉大な書道家になったといわれています。
この場面、花札の絵柄にもなっていますよね。

でも、不思議だと思いませんか?
カエルも柳も、いかにも「春」を感じさせる組み合わせなのに、
花札ではなぜか「11月」の札なんです。
ちなみに、今の時期である4月の札は「藤とホトトギス」。
季節のイメージとちょっとズレているのが、また花札のミステリアスで面白いところですね。
季節のイメージとちょっとズレているのが、また花札のミステリアスで面白いところですね。
雨音を聞きながら、カエルの根性に元気をもらって、
私も少し自分を磨いてみようかな……なんて思える、そんな春の一日です。
(T)

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