12月の木々とクリスマス
早いもので、今年ももう12月を迎えました。
街の空気は冷たく澄みわたり、どこか浮き立つような気配が漂います。
12月といえば、やはりクリスマス。
人々の心を温めるこの行事には、欠かせない「木々の象徴」があります。
🌲 もみの木(クリスマスツリー)
まず思い浮かぶのは、クリスマスツリーに使われる もみの木 です。

マツ科モミ属の常緑針葉樹であるもみの木は、厳しい冬の寒さの中でも緑を絶やしません。
その姿は「永遠の命」や「希望」を象徴し、キリスト教の教えと結びついてクリスマスツリーとして飾られるようになりました。
三角形の樹形は教会の尖塔を思わせ、神聖さを感じさせる理由のひとつとも言われています。
さらに木材としてのもみは白く無臭で加工しやすく、消臭や防虫の効果もあるため、カマボコ板や寿司桶など日本の生活文化にも深く根付いてきました。

🌿 ヤドリギ
もうひとつ、クリスマスに欠かせない植物として ヤドリギ があります。

古代から魔除けや幸運をもたらすとされ、ヨーロッパでは「永遠の愛」を象徴する植物として親しまれてきました。
玄関や天井に吊るし、その下でキスを交わすと愛が永遠に続くという伝承も残っています。
日本でも魔除けの飾りとして取り入れられることがあり、冬の玄関を静かに彩ります。

✨ 木々がもたらす温もり
こうして見てみると、クリスマスの木々は単なる飾りではなく、宗教的な象徴、生活の知恵、そして人々の願いが重なり合った存在です。
寒さ厳しい季節にあっても緑を絶やさないもみの木。
そして愛と幸運をもたらすヤドリギ。
これらの植物は、冬の暗さを照らす光のように、私たちの心に温もりを届けてくれるのです。
(T)

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