【散策】五軒町の歴史と文化が息づく街角で、本と一枚板の巡り合わせ
【散策】五軒町の歴史と文化が息づく街角で、本と一枚板の巡り合わせ
祭り屋 東五軒町店のある新宿区五軒町と聞いて、どんな風景を思い浮かべますか?
江戸時代の名残を感じる由緒ある地名。その歴史をたどりながら、本と木が織りなす現代の物語を探してみました。
江戸の馬場から、本の街へ
五軒町の由来は江戸時代にさかのぼります。かつてこの地には「小日向馬場」と呼ばれる乗馬の練習場がありました。この馬場の築造に貢献した5人の功績を称え、土地が与えられたことが「五軒町」の名の起源とされています。
時が流れ、明治以降、この地域は牛込五軒町を経て、西五軒町・東五軒町となりました。現代では、神楽坂に隣接する落ち着いた住宅街として独自の魅力を育んでいます。周辺には印刷所や出版社が集まり、個性的な書店も点在することから「本の街」としても親しまれています。
西五軒町で見つける、特別な一冊
西五軒町には、店主の審美眼が光る古書店「アルスクモノイ」があります。
アートや海外文学、哲学など、ジャンルを絞り込んだ選書は、まさに「新しい刺激や発見、驚き」に満ちた空間。
店名はラテン語の「アルス(技術・芸術)」と日本の古語「くものい(蜘蛛の網)」を合わせたもの。雨上がりに光を受けてきらめく蜘蛛の糸のように、知のネットワークが縦横無尽に広がるイメージが込められています。
静かな時間の中で、自分だけの特別な一冊を探すのも楽しみです。
東五軒町で出会う、唯一無二の一枚 ― 祭り屋 東五軒町店
西から東へ歩みを進めると、ひときわ存在感のある看板が目に入ります。
一枚板と無垢材家具を専門に製造販売する「祭り屋 東五軒町店」です。
◆ 迫力のある一枚板の世界
店内に一歩足を踏み入れると、床から天井までずらりと並ぶ一枚板が圧倒的な存在感で迎えてくれます。
ケヤキやウォールナット、モンキーポッドなど、木の種類によってまったく異なる表情を見せる天板は、自然が生み出した唯一無二の芸術作品。どれも「同じものは二つとない」という特別感があります。
◆ 職人の手仕事と安心の品質
祭り屋の家具は、新潟県糸魚川市にある自社工場で一つひとつ丁寧に仕上げられます。木目や節の美しさを活かす加工、長く安心して使える堅牢な構造、そして肌触りまで計算された仕上げ。職人の技術と心がこもった家具は、使うほどに愛着が増していきます。
◆ 暮らしに寄り添う家具
一枚板のテーブルは、家族の食卓や来客を迎えるリビングなど、日常の中心に置かれる存在。そこに集う人々の時間を包み込み、新たな物語を紡いでいきます。祭り屋では、テーブルだけでなくチェアや収納家具も取り揃え、トータルで暮らしを彩る提案をしています。
本と木、それぞれの物語を紡ぐ
こうして五軒町を巡ると、二つの「書」が重なり合っていることに気づきます。
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歴史の書:江戸の馬場から五軒町が生まれたように、一枚板にも年輪という歴史が刻まれています。
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唯一無二の存在:古書店で出会う一冊が特別なように、一枚板も二つとして同じものがありません。
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物語を紡ぐ場所:書籍が新しい物語を広げるように、一枚板のテーブルは家族の団らんや人々の思い出を育んでいきます。
五軒町は、歴史を大切にしながら現代の暮らしと文化に寄り添う街。本の香りと木のぬくもりを感じに、ぜひ訪れてみてください。
📍 祭り屋
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東京新宿区 東五軒町店
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神奈川県 海老名店
※工場:新潟県糸魚川市
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アクセス
- 祭り屋 東五軒町店
東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」4番出口から徒歩約8分
JR「飯田橋駅」からも徒歩圏内で、神楽坂の散策とあわせて立ち寄れます。 -
祭り屋 海老名店
小田急線・相鉄線・JR相模線「海老名駅」より徒歩15分。広々とした店舗で、多数の一枚板を実際に見比べることができます。
周辺スポット紹介
五軒町を訪れたら、ぜひ立ち寄ってみたいスポットをご紹介します。
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神楽坂通り
石畳の路地が残り、個性豊かなカフェや雑貨店が点在。街歩きと一緒に楽しめます。 -
赤城神社
神楽坂駅すぐそばにある由緒ある神社。隈研吾氏がデザインしたモダンな社殿が見どころです。 -
かもめブックス
神楽坂にある新刊書店+ギャラリー+カフェが融合したお店。五軒町の古書店「アルスクモノイ」との対比で訪れるのもおすすめです。
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