木の香りには癒し効果がある|木の“香りの種類”を紹介
木の魅力のひとつである「香り」
木の香りにはリラックス効果・ストレス軽減・集中力向上など、さまざまな癒し効果があることが知られています。
本記事では、古来より愛されてきた香木(こうぼく)、日々の暮らしに取り入れやすい一枚板についてご紹介します。
香木とは?特徴と代表的な種類(沈香・伽羅・白檀)
「香木」とは、特有の芳香を持つ木材のこと。
とくに有名なのが、以下の3種類です。
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・沈香(じんこう)
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・伽羅(きゃら)
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・白檀(びゃくだん / サンダルウッド)
香道や仏事に使われ、古くから貴重品として扱われてきました。
その香木の中でも伝説的な存在が、東大寺正倉院に収められている**「蘭奢待(らんじゃたい)」**。
私は先日、会期終了前に開催されていた「正倉院 THE SHOW」でその香りを再現した展示を体験しました。

説明によると、香りの中に
甘味・辛味・苦味・酸味・塩味の“五味”
が感じられるとのこと。実際、シナモンのような温かさに加えて複雑な深みがあり、いつまでも感じていたくなる素晴らしい香りでした。
一枚板の木材にも“種類ごとの香り”がある
香木ほど強い香りではありませんが、一枚板の木材にもそれぞれに個性ある香りがあります。
最近では、家具選びの際に「木の香り」を大切にされる方も増えてきました。
代表的な香りの良い材としては、次のような材があります。
■ 楠(クス)材|アロマのような爽やかさ
樟脳の原料となる木で、清涼感のある香りが特徴。
店頭でも「この香りが好き」という声が多い材です。

▶ 楠材の一枚板はこちら
https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/c/kusu
■ 榧(カヤ)材|ほのかな甘さが心地よい
軽い甘さと爽やかさを合わせ持ち、柔らかい香りが魅力。

■ 杉(スギ)材|やわらかく落ち着いた、森林を思わせる香り
杉材は、日本の暮らしに古くから親しまれてきた木で、
ほんのり甘さを感じるやさしい香りが特徴です。
主張しすぎない香りは、空間に自然となじみ、気持ちを落ち着かせてくれます。

木の香りに期待できる“5つの癒し効果”
木材から発せられる香りの成分は「フィトンチッド」と呼ばれ、以下のような効果が期待できます。
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・リラックス・ストレス軽減
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・集中力アップ
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・気持ちを落ち着かせる安定作用
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・血圧を安定させる効果
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・抗菌・消臭作用
自然素材の香りは、空間の空気を整え、心と体のバランスを保ってくれます。
木の家具の香りを取り入れると暮らしが変わる
部屋に無垢材の家具が一つあるだけで、
ふとした瞬間に香りを感じ、気持ちがすっと軽くなることがあります。
香りの強い香木でなくても、
一枚板ならではの自然な香りは、生活を穏やかに整えてくれる存在です。
木の香りで “心地よい暮らし” を
木の香りは目に見えませんが、確実に空間の印象を変え、心に作用します。
香木の奥深い香りも、一枚板のさりげない香りも、どちらも“自然がくれた癒し”。
香りも含めて、木の家具を選ぶ楽しさを感じていただけたら幸いです。
ご来店の際には、ぜひ一枚板の木の香りにも触れてみてください。
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