屋久島の森が育んだ屋久杉
鹿児島県南方に位置する屋久島は、世界自然遺産にも登録されている、日本でも特別な森を持つ島です。
「ひと月に35日雨が降る」とも言われるほど、年間を通して雨が多く、山から海まで一気につながる独特の地形と湿潤な気候が、深く豊かな原生林を育んできました。

その森の象徴ともいえる存在が、屋久杉です。
屋久島に自生するスギのうち、樹齢1,000年以上とされるものが屋久杉と呼ばれています。
ゆっくり育つからこそ生まれる、屋久杉ならではの魅力

屋久杉は、痩せた土壌や強い風雨といった過酷な環境の中で、非常にゆっくりと、気の遠くなるような時間をかけて成長します。
そのため年輪は細かく詰まり、油分を多く含んだ、耐久性の高い木質が育まれます。
この性質こそが、
・しっとりとした木肌
・落ち着きのある艶
・年月を重ねても狂いにくい強さ
といった、屋久杉 一枚板ならではの魅力につながっています。
現在流通する屋久杉について
現在、屋久杉の伐採は禁止されており、新たに木を切ることはできません。
市場に出回る屋久杉材は、過去に伐採されたものや、地中に埋もれていた土埋木、倒木などを活用した、大変貴重な素材です。
つまり、屋久杉のテーブルや一枚板は、限りある素材から生まれる一点もの。
同じ木目、同じ表情のものは二つとして存在しません。
屋久杉の一枚板を、暮らしの中心へ
屋久杉の一枚板テーブルは、空間に置いた瞬間から、静かな存在感を放ちます。
派手さではなく、長い年月を経た木だけが持つ深みと落ち着きが、日々の暮らしに自然と溶け込みます。
食事の時間、家族が集まるひととき、仕事や読書の時間。
そのすべての場面で、屋久島の森が育んだ時間を、そっと感じていただけるはずです。

屋久杉の一枚板は、単なる家具ではなく、自然の記憶を受け継ぐ存在。
屋久島の森と屋久杉は、ただ貴重な素材というだけではありません。
人の時間尺度では測れないほどの「ゆっくりさ」や、「自然と共にある」という在り方を、私たちにそっと教えてくれる存在なのかもしれません。
最後に、、、
暮らしの中で木に触れるとき、その背景にある森の時間へ、少し思いを馳せてみるのもよいのではないでしょうか。
永く使い続けることで、さらに味わいを深めていく一枚板を、ぜひ暮らしの中に迎えてみてはいかがでしょうか。 I

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