モンキーポッドとポット
最近、一枚板の中でも人気が高いモンキーポッド。
水墨画みたいな美しい杢目と、
耳の部分の白っぽい色とのコントラストが印象的で、
洋室でも和室でもよくなじみます。
モンキーポッドの実は鞘の形をしていて、
「猿がその実を好んで食べる(ポッド)」ことから、
この名前が付けられたそうです。
※モンキーポッドの実
ちなみに、モンキーポッドはマメ科の木ですが、
「モンキーポット」というサガリバナ科の木もあります。
南米アマゾン地方に生えていて、果実はふた付きの壺のような形。
熟すとふたが外れて、中の種を10個から30個くらいばらまくんです。
名前がよく似たこの二つの木ですが、名前の由来はちょっと違います。
モンキーポットのほうは、
「猿が果実(ポット)の中の種を取ろうとして手が抜けなくなる」
という話からきていて、
ことわざの「賢い年老いた猿は壺に手を突っ込まない」に由来するそうです
。実際に、殻に砂糖を入れて猿が頭を突っ込み、
抜けなくなったところを捕まえる罠として使われたこともあるとか。
「猿が好む実」と「猿を捕まえる実」。
名前はそっくりですが、ちょっと違うおもしろいお話ですね。
(T)