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2026.01.30

モンキーポッドでわかる「辺材と心材」の違い

はじめに 同じ一枚の中の「2トーン」が気になったら

モンキーポッドの一枚板を見ていると、クリーム色〜白っぽい部分と、暗褐色(ダークブラウン〜チョコレート色)の部分が同居していることがあります。

この"2トーン"、実は「辺材と心材」の違いなんです。
木の構造として自然に起きるもので、モンキーポッドならではの魅力として語られることも多い特徴です。

辺材と心材って何?

木の外側に近い部分が辺材(へんざい)、中心に近い部分が心材(しんざい)です。

辺材は水分や養分を運ぶ「現役」の部分で、色が明るめ。
心材は水を運ぶ役目を終えた「引退組」で、木を支える骨組みとして硬く、色が濃くなります。
役割が違うため、見た目や性質にも違いが出やすいのです。

モンキーポッドはなぜ色の差が出やすいのか

モンキーポッドは辺材がクリーム色〜白っぽく、心材が暗褐色(ダークブラウン〜チョコレート色)になりやすい樹種です。
このコントラストがはっきり現れるため、"2トーン"が魅力として語られることも多いです。

樹種によっては、辺材と心材の色の違いがほとんど目立たないものもあります。
しかし、モンキーポッドの場合、その境界がはっきりと現れます。

なぜ心材は濃くなるのか

心材が濃い色になるのは、心材化の過程で特定の物質が増えるためだそうです。
これは木材全般に見られる現象で、モンキーポッドは特にその傾向が強い樹種と言えます。

さらに、モンキーポッドの心材の道管(水分を運んでいた管)には、
樹脂状の沈着物が含まれることがあります。

これが板によって見える濃い筋や縞模様の印象を強める要素になることもあり、同じモンキーポッドでも板ごとに表情が異なる理由の一つです。


辺材と心材で変わること

見た目の印象はもちろん、耐久性や虫・腐れへの強さは樹種によって差が出る場合があります。
とはいえ「辺材だからダメ」と単純には言えず、乾燥や使い方も大きく影響します。

見た目の違い

辺材は明るく軽やかな印象を与え、心材は重厚感や落ち着きを感じさせます。
同じ一枚の板に両方が含まれていると、自然なグラデーションのような表情が生まれます。

耐久性について

一般的に心材の方が虫害や腐朽に対して強いとされていますが、これも樹種や乾燥具合によって大きく変わります。
モンキーポッドの場合、きちんと乾燥された材であれば、辺材部分も家具として十分な耐久性を持ちます。

むしろ重要なのは、「乾燥がしっかりされているか」「適切な塗装やメンテナンスがされているか」という点です。
辺材だから劣る、心材だから優れている、という単純な図式ではないことを理解しておくと家具選びの幅が広がります。


家具選びでの見方 辺材が入る板/入らない板、どっちが正解?

一枚板屋さんでも基本的には辺材が含まれてるモンキーポッドを置いている印象です。

均一で落ち着いた見た目が好きなら心材中心、軽やかさや木の表情を楽しみたいなら辺材が入る板、という考え方もできます。正解はひとつではなく、好みと空間に合わせて選んだり・カットしたりするのが一番です。

心材中心の板を選ぶなら

濃い色が統一された、シックで落ち着いた雰囲気が好みの方には、心材中心の板がおすすめです。木目も濃く、重厚感のある空間づくりに向いています。

辺材が入る板を選ぶなら

明るい部分と濃い部分のコントラストが、空間に動きや軽やかさをもたらします。2トーンの表情は、木が育った証そのもの。自然な個性を楽しみたい方にぴったりです。流通量も比較的多く、選択肢の幅が広がります。

どちらが優れているということはなく、インテリアのテイストや、その家具をどう見せたいかによって選ぶのが一番です。辺材が入っていることを「欠点」ではなく「個性」として受け入れられるかどうかが、選択のポイントになります。

色の変化との付き合い方

時間とともに色が落ち着く"経年変化"と、光で差が出る"日焼け"は別モノです。置き場所や直射日光を少し意識するだけで、見え方の差はぐっと整いやすくなります。

経年変化とは

木は時間が経つにつれて、全体的に色が深まったり薄くなったり、馴染んでいきます。
一般的に、使い始めてから3〜5年ほどで徐々に変化が見られ、10年以上経つと深みのある色に、心材との差が目立ちにくくなることもあります。
これは自然な変化で、木の魅力のひとつです。

木材に含まれる抽出成分は、光や空気に触れることで徐々に変色していきます。「使っていくうちに印象が締まってくる」と感じる方も多いですが、必ず暗くなるとは限らず、木の個体差や環境によっても変わります。

日焼けとは

一方、直射日光が当たり続けると、部分的に色が変わり、ムラが生じることがあります。
特に辺材部分は光の影響を受けやすい傾向にあります。これは「日焼け」と呼ばれる現象で、経年変化とは別のものです。

光による変色(光変色)にも影響するため、同じ板でも日が当たる部分と当たらない部分で色の変化に差が出ることがあります。

対策のポイント

直射日光が長時間当たる場所を避ける、カーテンやブラインドで光を調整するなど、ちょっとした工夫で日焼けによる色ムラは防ぎやすくなります。置き場所や光の当たり方を少し意識するだけで、美しい経年変化を楽しむことができます。


おわりに 欠点じゃなく「木の個性」として見る

辺材と心材の違いを知ると、2トーンは欠点というより「木が育ってきた証拠」に見えてきます。
最後に、この記事のポイントを3つにまとめます:

1. 辺材と心材は役割の違いで、どちらが優れているわけではない
適切な乾燥とメンテナンスがあれば、どちらも家具として十分な耐久性を持ちます。

2. モンキーポッドの2トーンは、この木ならではの個性
辺材入りの表情豊かな板、それぞれに魅力があります。

3. 時間とともに変化を楽しむのが、木の家具との付き合い方
経年変化で色が馴染み、日々の暮らしの中で愛着が増していきます。

木は工業製品ではありません。
辺材と心材が混在する板は、その木が生きてきた時間を映し出す「自然の記録」です。
モンキーポッドの2トーンを「表情」として受け入れることができれば、家具選びはもっと自由で楽しいものになるでしょう。

辺材と心材、その違いを知った上で、自分の好みや空間に合った一枚を選んでみてください。
きっと、長く愛せる家具との出会いが待っているはずです。

写真だけでは伝わりきらないのが、モンキーポッドの色のコントラストや木目の立体感です。
実物の雰囲気は、当店のモンキーポッド一覧でもご確認いただけます。

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