2025.12.08
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「見に来てよかった」と言われる瞬間 ― 写真では伝わらない“家具との出会い”
前回、「ご来店いただかなくてもご購入可能」について書きましたが、
やっぱり本音を言えば、実物を見ていただく時間は、とても大切で価値のある事だと感じています。
オンラインが便利な時代だからこそ、
“一枚板は実際に触れてこそ気づく魅力がある”という話を、今日は書いてみようと思います。
1.ホームページで見ていた板よりも、“もっと良い板”に出会える理由
写真やサイズだけでは伝わりにくいのが、一枚板の良さです。
気になる天板を事前にホームページでチェックしてご来店されたお客様が、実際に店内をご覧になると、
・「思っていたより雰囲気がいい」
・「この木目と光沢、写真よりずっと綺麗!」
・「ホームページで見ていた板より好きかもしれない」
と、別の一枚に心惹かれることがよくあります。
木は自然素材のため、光の当たり方や見る角度によって表情が変わります。
“実物と出会う瞬間のときめき”は、画面越しではなかなか伝わりません。
2.写真では伝えきれない魅力―色味・木目・光沢・そして“形”の個性
一枚板は、色の深みや木目の立体感だけでなく、形そのものが一点ものです。
特に意外と誤解されやすいのが「奥行き」の感覚。
一枚板はきっちりとした長方形ではなく、多くの場合、自然の形をそのまま活かしているため、奥行きが一定でないものがほとんどです。
また、皮目の幅や角度によっても印象が変わります。
そのため、同じ「奥行き○○㎜」と書いてあっても、
・実際に見ると“広く感じる”板
・逆に“すっきり感じる”板
など、数字以上に**“体感の奥行き”が変わる** のです。
この微妙なニュアンスは写真ではほぼ伝わらない部分であり、
実物を見た瞬間に「思ったより広く感じますね」と驚かれることもよくあるケースです。
3.手触りは“目では絶対に感じられない魅力”
そしてもうひとつ大きいのが手触り。
木材ごとに触れたときの感覚や温かさも異なります。
・スベスベとした滑らかな触感
・力強さを感じられる質感
・温かみのある優しい手触り
・木肌の細やかな凹凸
手で触れた瞬間に「これ好き」とおっしゃる方も少なくありません。
木の家具は、触れたときに“心地よさ”が分かるのが魅力のひとつです。
4.実際に椅子に座って、理想の高さを
ダイニングテーブルの場合は、椅子に座りながら高さを一緒に確認する時間も大切です。
事前に「高さは○cmが良い」と決めて来られたお客様でも、実際に座ってみると、「思ったより高いかも」などと気が付かれる方もいらっしゃいます。
家具は“数字”ではなく、“体感”がすべて。
だからこそ、お店で一緒に確認する価値があります。
5.だからこそ、実物と出会う時間を楽しんでほしい
家具は毎日触れて、長く使い続けるもの。
だからこそ、写真だけでは分からない部分を、ぜひ体験していただきたいと考えています。
実際に見て、触れて、座ってみることで、
「このテーブルにしよう」と自然に心が決まる瞬間があります。
その瞬間に立ち会えることが、家具屋として一番嬉しいことかもしれません。
祭り屋ホームページをみて、気になるものがありましたら、WEBのみでのご注文でも問題ありませんが、ぜひご来店ください。
ご来店を心よりお待ちしております。I
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2025.12.07
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12月の木々とクリスマス
早いもので、今年ももう12月を迎えました。
街の空気は冷たく澄みわたり、どこか浮き立つような気配が漂います。
12月といえば、やはりクリスマス。
人々の心を温めるこの行事には、欠かせない「木々の象徴」があります。
🌲もみの木(クリスマスツリー)
まず思い浮かぶのは、クリスマスツリーに使われるもみの木です。
マツ科モミ属の常緑針葉樹であるもみの木は、厳しい冬の寒さの中でも緑を絶やしません。
その姿は「永遠の命」や「希望」を象徴し、キリスト教の教えと結びついてクリスマスツリーとして飾られるようになりました。
三角形の樹形は教会の尖塔を思わせ、神聖さを感じさせる理由のひとつとも言われています。
さらに木材としてのもみは白く無臭で加工しやすく、消臭や防虫の効果もあるため、カマボコ板や寿司桶など日本の生活文化にも深く根付いてきました。
🌿ヤドリギ
もうひとつ、クリスマスに欠かせない植物としてヤドリギがあります。
古代から魔除けや幸運をもたらすとされ、ヨーロッパでは「永遠の愛」を象徴する植物として親しまれてきました。
玄関や天井に吊るし、その下でキスを交わすと愛が永遠に続くという伝承も残っています。
日本でも魔除けの飾りとして取り入れられることがあり、冬の玄関を静かに彩ります。
✨木々がもたらす温もり
こうして見てみると、クリスマスの木々は単なる飾りではなく、宗教的な象徴、生活の知恵、そして人々の願いが重なり合った存在です。
寒さ厳しい季節にあっても緑を絶やさないもみの木。
そして愛と幸運をもたらすヤドリギ。
これらの植物は、冬の暗さを照らす光のように、私たちの心に温もりを届けてくれるのです。
(T)
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2025.12.01
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一枚板テーブルは“見に行けなくても”買える?遠方のお客様との納品ストーリー
一枚板のご相談は、店舗にご来店いただいて選ばれるお客様が多いのですが、最近は「ホームページを見て気になったので…」と、遠方からお電話やメールでお問い合わせをいただくケースも増えています。
今回ご紹介するのは、ご来店が難しいお客様に、ホームページを通じて一枚板をご案内し、納品まで進めた事例です。
1.ホームページからのご連絡
「明るいナチュラルな一枚板テーブルを探しているのですが、、、」
お客様からお問い合わせがありました。
お客様:「国産材で、明るくナチュラルな雰囲気の一枚板のテーブルが欲しいのですが、来店ができません。写真だけで選ぶことはできますか?」
私:「もちろん可能です。ご来店されなくても安心して選んでいただけるよう、メールでご案内しますね。」
2.ホームページ掲載の天板から候補をご案内
お客様のご希望の色味や雰囲気に合いそうな天板をいくつか選び、まずはホームページ掲載商品のURLをご案内しました。
商品が絞れてきた段階で、
・木肌・節・耳のラインが分かる写真
・色味の違いが分かる角度違いの画像
・天板の特徴の解説
・テーブル製作(送料込み)のお見積り
を添えて、より詳しくご案内。
メールでのやり取りを重ねるうちにお客様のイメージも固まり、「この板が一番好きです」と、一枚の板に決定。
しかし――
3.サイズが大きくてあきらめかけた天板を“暮らしに合う形”へ
お客様:「雰囲気はとても良いのですが、サイズが大きくて、これではうちに置けません…」
私:「もしよければ、サイズを調整して、余った部分でスツールも作る方法があります。」
お客様:「その方法でぜひ!」
カットすればご希望サイズのテーブルとなり、余った部分をスツールとして生まれ変わらせることができます。同じ一枚板から作るスツールは、木目・色味が揃い、空間全体が美しくまとまります。
4.その都度スケッチや画像で確認しながら、安心第一で進行
ご来店できない分、不安の残らないよう、工程ごとにご案内しました。
・カットラインのスケッチと画像送付
・脚デザイン(形・色)の比較
・テーブルとスツールの高さ
・完成イメージの簡易図
細かい確認でお手数をお掛けすることになりますが、
「安心していただくことが最優先」
私自身も安心して製作をお承りできるまで、行き違いのないように何度も確認させていただきました。
実際の天板にカットラインを付けて撮影した画像や、脚の形や色の候補画像も随時送付しながら進めました。
5.ご入金について
製作内容がすべて決まり、いよいよ作業に取り掛かる段階です。
弊社では、1点ものの天板を加工するため、先払いをお願いしております。
お支払方法は、
・ホームページからのクレジットカード入金
・銀行振込
からお選びいただけます。
今回のお客様は銀行振込をご指定。メールで振込先をお送りし、スムーズにご入金を確認できました。
6.世界にひとつのテーブルとスツールが完成
完成したテーブルは明るく柔らかい雰囲気があり、ナチュラルな木肌が美しく引き立つ仕上がりになりました。
同じ一枚板から作ったスツールも、空間に自然に馴染む特別な存在感があります。
7.納品後のご感想
「テーブル、気に入りました!」
納品後にいただいたメールでは、
「北海道産のタモの一枚板のテーブルを、新居に置きたいというお願いを叶えていただき、本当にありがとうございました。自然を感じられる手触り、厚み、湾曲とどれも、母ともどもとても気に入っています。スツールは、不思議なくらい座りやすくて家族で驚きました。」
遠方のお客様にも、一枚板の魅力を安心して届けられることは、私たちにとっても大きな喜びです。
最後に
祭り屋では、ホームページからのご注文でも、
・天板の詳細な写真
・スケッチでのご説明
・サイズ調整やカットのご提案
・メールでの細やかなご相談と確認
などご希望にそったご案内をして、ご来店されるのと同じ安心感を大切にしています。
遠方の方や、忙しくてご来店が難しい方も、
まずはこちらからご相談ください。
https://www.maturiya.co.jp/contact/
I
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2025.11.30
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柿の木
この時期に街を散策していると、
柿の木が美味しそうな実を付けているのを、たまに見かけます。
祭り屋では現在お取り扱いがありませんが、
柿は木材としても使われています。
中でも黒い縞模様が入った、通称「黒柿」と呼ばれるものは、
希少で高価な素材です。
ところで、ご存じのとおり柿には、
甘柿と渋柿があります。
甘柿は平たく四角っぽい形をしており、
渋柿は縦長で先が少し尖った形をしています。
では、なぜ甘い柿と渋い柿に分かれるのでしょうか。
それは、実に含まれるタンニンが
水溶性か不溶性かの違いによるものです。
甘柿は不溶性のタンニンを含むため、
食べても溶け出さず渋みを感じません。
一方、渋柿は水溶性でタンニンが溶けるため、
渋みを強く感じます。
そのため渋柿は、渋抜き処理をしたり、
干し柿にしたりすることで、渋みを取り除いて食べられます。
さらに甘柿には、
「完全甘柿」と「不完全甘柿」があります。
不完全甘柿は、実に種がある場合だけ甘くなります。
自宅の甘柿が突然渋くなってしまったとき、
近所の柿の木が伐採されて受粉できず、
種が付かなかった──ということもあるそうです。
面白いですね。
ちなみに、渋柿も完熟させると、
渋みが抜けて甘くなるらしいですよ。
(T)
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2025.11.29
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国産クルミの価値と海外産ウォールナットとの違い
一枚板や無垢家具を探していると、
「ウォールナット」
「クルミ(JapaneseWalnut)」
という名前を目にすることが多いと思います。
どちらもクルミ科の木ですが、日本の木材業界では
ウォールナット=北米産ブラックウォールナット材
クルミ=日本のクルミ材
というように、別の木として扱われています。
では、日本の「クルミ」と海外産の「ウォールナット」には、どのような違いがあるのでしょうか。本記事では、
国産クルミ材の特徴
北米産ウォールナットとの違い
どういう人にどちらが向いているか
を分かりやすく解説します。
国産クルミ(JapaneseWalnut)とは
ここでいう国産クルミとは、主にオニグルミなど、日本に自生するクルミの仲間を指します。北海道〜本州各地に分布し、昔から暮らしの中で利用されてきた木です。
特徴的な色合い
辺材:灰白色〜やや黄みを帯びた明るい色
心材:淡い〜中間的な茶褐色(少し赤みが出ることも)
全体としては、「濃すぎない、やさしいブラウン」で、ナチュラルな雰囲気のインテリアによくなじみます。
年月とともに少しずつ色に深みが増し、飴色っぽく変化していくのも魅力です。
木目と質感
クルミ材の木目は、
穏やかで柔らかい表情
派手すぎないが、近くで見ると“揺らぎ”や表情がある
という特徴があります。木肌は比較的なめらかで、
あたたかみのある素朴な雰囲気を持っています。
硬さ・使い心地
クルミ材は、広葉樹の中では中くらい〜やや柔らかめのグループです。
適度な硬さがありつつ、「触ったときに冷たすぎない・重すぎない」バランスの良い材と言えます。
海外産ウォールナット(ブラックウォールナット)とは
木材業界で「ウォールナット」といえば、ほぼ北米産ブラックウォールナット(学名:Juglansnigra)のことです。世界的にも高級家具材として位置づけられています。
濃く重厚な色合い
心材:チョコレート色〜紫がかった濃い褐色
辺材:白〜明るいクリーム色
濃淡のコントラストがはっきりしており、重厚でシックな印象が強い木です。
経年変化としては、濃い茶色から、少しずつ明るく黄みがかったブラウンに変化していくと説明されることが多いです。
硬さと耐久性
ブラックウォールナットは、クルミに比べて一段階しっかり硬い・重い材です。
そのため、
テーブル天板
床材
椅子やソファのフレーム
銃床・楽器用材
など、強度や耐久性が求められる用途にも広く使われています。
国産クルミと海外産ウォールナットの主な違い
1.色合いと雰囲気
国産クルミ
明るめ〜中間的なブラウン
ナチュラルでやさしい雰囲気
経年で少しずつ濃くなり、飴色のような深みが出てくる
ブラックウォールナット
非常に濃いチョコレートブラウン
コントラストが強く、重厚感・高級感がある
時間とともに、やや明るく黄みを帯びた色へと変化
部屋を明るめ・ナチュラルにまとめたい→クルミホテルライク・シックにまとめたい→ウォールナット
というイメージで考えると分かりやすいです。
2.木目の表情
クルミ(国産)
穏やかな木目で、主張しすぎない
ナチュラル系・北欧インテリアと相性◎
節や皮がある材を選ぶと、素朴でラフな表情にも
ブラックウォールナット
うねりや渦巻き、杢など、表情が豊かになりやすい
1枚で空間の主役になる存在感が出る
どちらが「美しいか」ではなく、好みの世界観やインテリアのテイストに合うかどうかで選ぶのがおすすめです。
3.硬さ・使い勝手
ウォールナット:クルミよりも硬く重い→傷に対してやや強く、長期使用にも向く
クルミ:中くらい〜やや柔らかめ→小さな当たり傷はつきやすいが、足触りや手触りが柔らかい
「多少の小傷も味として楽しみたい」派ならクルミ、「できるだけ傷が目立ちにくい方が安心」という方にはウォールナットが向きます。
4.価格帯と入手性
市場全体で見ると、
ウォールナット:世界的な人気に加え、近年のウッドショックもあり、高級材ポジション
クルミ:同じクルミ科の中では比較的手の届きやすい価格帯(ただし、幅広・厚みのある良材はしっかりした値段)
という傾向があります。
ただし、一枚板クラスになると、
板の大きさ(長さ・幅・厚み)
木目の表情
節・割れの有無
乾燥や仕上げのクオリティ
によって価格は大きく変わるため、「必ずどっちが高い」とは言い切れないのが正直なところです。
国産クルミが選ばれる理由
海外産ウォールナットに比べて、国産クルミには次のような魅力があります。
1.日本の家に馴染む色と質感
無垢フローリング
漆喰・クロスの白壁
和室や障子のある空間
など、日本の家の要素との相性が非常に良い色味です。「暗くなりすぎず、でも安っぽくも見せたくない」というときにちょうどよい存在感になります。
2.暮らしに寄り添う経年変化
クルミは、使い込むほどに少しずつ色が深まり、手の触れる部分から艶が出てきます。
大きな色変化ではなく、「いつの間にか、いい感じになっている」というタイプの経年変化なので、長く付き合いやすい木です。
3.国産材を選ぶという価値観
輸送距離の短い国産材を選ぶことは、
森林資源の循環
CO₂排出の抑制
といった観点からも評価されるようになってきています。「どうせ買うなら、なるべく国内の木を使いたい」という方には、国産クルミは有力な選択肢になります。
クルミとウォールナット、それぞれ向いている人
国産クルミが向いている人
明るめ〜中間トーンのナチュラルインテリアが好き
和と北欧のミックスのような雰囲気にしたい
足触り・手触りのやわらかさを重視したい
小傷や経年変化も「味」として楽しみたい
ウォールナットが向いている人
とにかく濃いブラウンで、重厚感を出したい
ホテルライク・ラグジュアリーな空間が好み
床や建具もダークブラウンで統一している
高級感のあるコントラスト強めの木目が好き
まとめ:国産クルミは「暮らしになじむウォールナットの仲間」
国産クルミは、ウォールナットと同じクルミ科の仲間で、明るめ〜中間ブラウンのやさしい色合いと穏やかな木目が魅力。
北米産ウォールナットに比べると、
色:やや明るくナチュラル
硬さ:少しソフトでやわらかな触り心地
雰囲気:暮らしになじみやすい
という違いがあります。
「重厚でラグジュアリー」なウォールナット
「暮らしにすっと溶け込む」国産クルミ
どちらもそれぞれの良さがあり、どちらが上・下という話ではありません。ぜひ、実物を見比べながら、ご自分の暮らしや好みに合う一枚を選んでみてください。
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2025.11.25
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レジンテーブルとは?初心者でもわかる特徴・メリット・デメリット|一枚板と相性抜群な理由まで解説
1.はじめに|レジンテーブルってどんなテーブル?
近年、SNS・インテリア雑誌・ハンドメイド市場で急速に人気を伸ばしている「レジンテーブル」透明感のある美しさや、光を通す独特のデザイン性が注目され、初めて目にする方の多くが「素敵!!これ、どうやって作っているの?」と興味を持たれます。
デザイン性が高いのはもちろん、世界にひとつのオリジナルに仕上がることから、初心者の方でも選びやすいテーブルとして注目されています。
この記事では、「レジンテーブルの仕組み」「メリット・デメリット」「一枚板との相性が良い理由」「おすすめの木材」をやさしく解説します。
2.レジンテーブルの基礎知識
2-1.レジン(樹脂)とは?
レジンとは「エポキシ樹脂」と呼ばれる合成樹脂で、液体状の素材です。硬化剤と混ぜることでゆっくりと固まり、透明感と高い強度を持った硬い素材になります。
レジンの特徴
・透明感と美しい光沢
・好きな色をつけられる
・硬化後は非常に強く丈夫
・木材との密着性が高い
この性質が、一枚板の“個性”を活かすのにぴったりなのです。
2-2.レジンテーブルはどう作られる?
レジンテーブルは、木材とレジンを型に入れ、固めて仕上げます。
主な製作工程
1.一枚板の割れ・穴・隙間を活かすように配置
2.レジンを流し込み、ゆっくり硬化
3.固まったら型から外し、研磨・塗装して完成
工程を文字にするとシンプルですが、均一に固める技術や美しく仕上げる研磨技術など、専門的なスキルが必須です。
3.レジンテーブルのメリット
①圧倒的なデザイン性
レジンならではの透明感・光沢は他の素材では再現できません。光の当たり方で表情が変わるため、部屋のアクセントにもなります。
②世界にひとつだけのオリジナル
・木の個性
・レジンの流れ方
・選ぶカラー
これらが重なり、まったく同じテーブルは存在しません。
③一枚板の“欠点”を魅力に変える
割れ・穴・節など、天然木に必ずある特徴を、レジンが美しく補い、より個性的なデザインに。
④お手入れが簡単
レジン部分は滑らかで汚れがつきにくく、普段は柔らかい布で拭くだけでOK。
4.レジンテーブルのデメリット(弱点もしっかり知ろう)
初心者の方が失敗しないためにも、正直に解説します。
①高温に弱い
レジンは熱に弱く、鍋やフライパンを直置きすると跡が残ることがあります。→鍋敷き・コースターは必須
②直射日光に弱い場合がある
強い日差しで黄ばみが起きる可能性があります。
③傷がつくと木材より目立ちやすい
透明部分のため、小さな擦り傷でも視認しやすい性質があります。
④テーブルが重くなる
レジンは密度が高く、一枚板と合わせるとさらに重量が増します。
⑤価格が高め
手間・技術・材料費がかかるため、一般的な木製テーブルより高額になりがちです。
5.一枚板×レジンが人気の理由
レジンテーブルの中で特に人気が高いのが、一枚板との組み合わせ。その理由は…
①一枚板の個性が最大限に際立つ
天然木の割れ・穴・木目を、レジンが美しく補い、芸術的な仕上がりに。
②自然素材とアートの融合
"木の温もり×レジンの透明感"空間に唯一無二の存在感を生み出します。
③どんなインテリアにも合う
・モダン
・北欧
・ナチュラル
・インダストリアル
どんなスタイルにも寄り添う万能さがあります。
6.木材の種類で変わる表情|レジンと相性の良いおすすめ材
レジンテーブルは木材の違いで雰囲気が大きく変わります。ここでは特に人気の材をご紹介します。
◆ウォールナット
深みのあるブラウンとレジンの透明感がよく調和。落ち着いた高級感を求める方に人気。
◆ポプラ(コブ付き)
“コブ(瘤/バール)”と呼ばれる複雑な模様が特徴。光を通すと立体感が際立ち、アート作品のような仕上がりに。
◆栃(トチ)
明るく優しい木目で、透明レジンとの相性抜群。爽やかで軽やかな印象に仕上がります。
◆ケヤキ
力強い木目と艶が魅力。レジンと組み合わせることで迫力と存在感が増します。
◆上記以外の変形一枚板でも、レジン仕上げを施すことで“木の面白さ”と“使い勝手”の両方が手に入るため、とてもおすすめです。変形一枚板はこちら:https://www.maturiya.co.jp/fs/kagu/c/unique
7.まとめ|自分に合ったレジンテーブルを選ぼう
レジンテーブルは
・高いデザイン性
・世界にひとつの個性
・一枚板との相性の良さ
が魅力の人気テーブルです。
一方で、熱や直射日光への注意など、知っておきたいポイントもあります。
レジンのカラーや木材の種類で雰囲気は大きく変わるため、「部屋に合うか」「どんなイメージにしたいか」を基準に選ぶと失敗しません。
色・素材・サイズなどのご相談もお気軽にどうぞ。あなたの暮らしにぴったりの一枚をご提案いたします。I
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2025.11.24
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桐のまな板
祭り屋で桐のまな板を手に取ると、
ふっと肩の力が抜けるような軽さに驚かされます。
大・中・小と三つの大きさが揃っていて、
どれも手になじむ素朴な佇まい。
手前左大¥2,000手前右中¥1,600奥小¥1,200
用途に合わせて選びやすく、
値段も控えめ。
それでいて長く寄り添ってくれるところが、
人気の理由なのだと思います。
桐のまな板の魅力は、
暮らしの中でじわりと感じられるものばかりです。
軽くて扱いやすく、
柔らかい木肌はすっと手に吸いつくようで、
調理の動きを邪魔しません。
刃当たりが優しく、
包丁の摩耗を抑えてくれるのもありがたいところ。
水切れが良いので乾きも早く、
雑菌が増えにくいというのは、
台所仕事をする人間にとっては心強い味方です。
それからもう一つ。
桐には不思議な復元力があって、
包丁の跡がいつの間にか目立たなくなっていくのです。
使い込むほどに増す風合いも、
木の道具ならではだと感じます。
もちろん、良いところばかりではありません。
軽いぶん、力を入れて刻むと少し安定に欠けることがありますし、
柔らかい木ゆえに傷はつきやすい。
でも、その儚さも含めて、
桐のまな板の「生きものらしさ」なのかもしれません。
よく「お手入れはむずかしいですか?」と聞かれます。
けれど実のところ、とても簡単です。
使い終わったら水でさっと洗い、
中性洗剤をつけたスポンジで木目に沿ってこすり、
あとはよく拭いて日陰で立てかけておくだけ。
反りやひび割れを防ぐために、
熱湯をかけたり、食洗機に入れたり、
直射日光で乾かしたりするのはNGです。
魚や生肉を切るときは、
まな板を一度濡らしておくと匂いがつきにくくなります。
祭り屋の桐のまな板は、
木のまな板を初めて使う人にこそ試してほしい一枚。
気軽に手に取れて、
でも使うたびに小さな喜びを返してくれる。
そんな台所の相棒に出会いたい方は、
ぜひ一度、手に触れてみてください。
桐の花
(T)
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2025.11.17
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一枚板テーブルをリメイクして再生|サステナブルでエコな家具ライフ
暮らし方が変わると「今のテーブルが使いにくくなってきた…」と感じることはありませんか?一枚板テーブルなら、形やサイズ、高さを変えて“今の暮らし”に合わせて再生することができます。
「一枚板テーブル」をただ使い続けるだけではなく、リメイクという形で再び活かすことで、環境にも暮らしにも優しい“エシカルな家具”として新たに生まれ変わります。
1.一枚板テーブルとは?無垢材家具の魅力
一枚板テーブルとは、木材をつなぎ合わせず、そのまま一枚で使用した無垢材の天板を指します。木そのものの風合いや木目、経年変化の味わいが最大の魅力です。
“無垢材テーブル再生”というキーワードにもあるように、無垢材ならではの強さと厚みがリメイクを可能にします。
2.一枚板だからこそできるリメイクの理由
一枚板は、“削り直し・再塗装”“サイズカット”“脚の交換”など、複数回のリメイクに耐える素材です。大量生産の家具では難しい「再生可能な家具」であり、
●リメイクで再生
●長く使える家具
●循環型インテリア
といった価値を持っています。
お引越しでサイズが合わなくなったとき、座卓からダイニングへ変更したいときなど、暮らしに合わせて柔軟にアップデートできる点が一枚板の大きな魅力です。
キズやシミも削り直せば、まるで新品のように甦ります。
3.リメイクが叶えるサステナブルな暮らし
「サステナブル家具」「エコ家具リメイク」の観点では、家具を長く使うことは資源を大切にする“使い捨てない選択”でもあります。
新しい家具を買い替えるのではなく、今ある一枚板を活かすことで、環境負荷を抑え、暮らし自体を“エシカル”にするアプローチです。
さらに、一枚板には“暮らしの記憶”が刻まれています。リメイクによって、その思い出を残しながら再び使える――これは再生家具ならではの価値です。
4.当店で対応しているリメイク内容とカスタマイズ例
当店では、以下のようなリメイクに対応しています。
●サイズカット(例:1800mm→1500mm)
●脚の交換(座卓→ダイニング/木製脚→アイアン脚)
●再塗装(オイル仕上げ/ウレタン仕上げ)
●残材を利用したスツールや棚板の製作
特に座卓からダイニングテーブルへの変更は、“暮らし方に合わせた家具のアップデート”として人気が高まっています。
リメイク前(長さ1800㎜)
リメイク後(長さ1500㎜)
5.ご注意:リメイクは祭り屋で製作した商品に限ります
安全で高品質なリメイクをご提供するため、当社にて製作した一枚板テーブルに限り、リメイクを承っております。
素材や仕上げ、構造を把握していることで、安心して永く使える再生が可能になります。
6.お問い合わせ・リメイクの流れ
リメイクをご検討中の方は、天板のサイズ・状態・ご希望の内容をお知らせください。確認のうえ、お見積もりをご提案いたします。
“エコで豊かな暮らし”を実現する第一歩として、どうぞお気軽にご相談ください。I
👉お問い合わせはこちらhttps://www.maturiya.co.jp/contact/
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046-232-0036